𝐹(𝑥,𝑦) =𝑥3 −3𝑥𝑦2 +𝑦3 と置く.
(1) 展開により 𝐹( −𝑦,𝑥 −𝑦) =𝐹(𝑥,𝑦) である.変換 𝑇(𝑥,𝑦) =( −𝑦,𝑥 −𝑦) は
𝑇2(𝑥,𝑦)=(𝑦−𝑥,−𝑥),𝑇3(𝑥,𝑦)=(𝑥,𝑦)
を満たす.もし 𝑇(𝑥,𝑦) =(𝑥,𝑦) ならば 𝑥 = −𝑦, 𝑦 =𝑥 −𝑦 から 𝑥 =𝑦 =0 となるが,これは 𝐹(𝑥,𝑦) =𝑛 >0 に反する.また3つの組のうち2つが一致すれば,𝑇3 が恒等変換であることから 𝑇(𝑥,𝑦) =(𝑥,𝑦) となる.したがって (𝑥,𝑦),( −𝑦,𝑥 −𝑦),(𝑦 −𝑥, −𝑥) は相異なる3組の整数解である.
(2) 𝐹(𝑥,𝑦) ≡0 (mod 7) とする.もし 𝑦 ≢0 (mod 7) ならば,7を法として 𝑦 の逆数が存在するので 𝑡 ≡𝑥𝑦−1 (mod 7) と置ける.すると 𝑡3 −3𝑡 +1 ≡0 (mod 7) である.しかし 𝑡 =0,1,2,3,4,5,6 に対する余りはそれぞれ 1,6,3,5,4,6,3 であり,0は現れない.よって 7 ∣𝑦 であり,元の合同式から 7 ∣𝑥 も従う.
したがって,𝐹(𝑥,𝑦) =2891 を満たすならば 𝑥 =7𝑢, 𝑦 =7𝑣 と書け,343𝐹(𝑢,𝑣) =2891 となる.ところが 2891 =49 ⋅59 は343で割り切れない.よって整数解は存在しない.