解法1:漸化式を用いる方法
𝑆𝑘=𝑘∑𝑗=02𝑘−𝑗(𝑘+𝑗𝑗)
とおく.𝑆0 =1 である.以下,𝑘 ≥1 とし,(𝑚−1) =0(𝑚 ≥0)と定める.パスカルの公式より,
𝑆𝑘=𝑘∑𝑗=02𝑘−𝑗{(𝑘−1+𝑗𝑗)+(𝑘−1+𝑗𝑗−1)}=2𝑆𝑘−1+(2𝑘−1𝑘)+𝑘∑𝑗=12𝑘−𝑗(𝑘−1+𝑗𝑗−1)=2𝑆𝑘−1+(2𝑘−1𝑘)+𝑘−1∑𝑗=02𝑘−1−𝑗(𝑘+𝑗𝑗)
となる.最後の和は,𝑆𝑘 の 𝑗 =𝑘 の項を除いて半分にしたものなので,
𝑘−1∑𝑗=02𝑘−1−𝑗(𝑘+𝑗𝑗)=12{𝑆𝑘−(2𝑘𝑘)}
である.また,(2𝑘𝑘) =2(2𝑘−1𝑘) より,
𝑆𝑘=2𝑆𝑘−1+12𝑆𝑘
を得る.したがって 𝑆𝑘 =4𝑆𝑘−1 であり,𝑆0 =1 と合わせると,求める値は
𝑆𝑘=4𝑘
である.
解法2:係数を比較する方法
(𝑘+𝑗𝑗) =(𝑘+𝑗𝑘) は (1 +𝑥)𝑘+𝑗 の 𝑥𝑘 の係数である.したがって,求める和は多項式
𝑃𝑘(𝑥)=𝑘∑𝑗=02𝑘−𝑗(1+𝑥)𝑘+𝑗
の 𝑥𝑘 の係数に等しい.等比数列の和の公式を用いると,
𝑃𝑘(𝑥)=2𝑘(1+𝑥)𝑘𝑘∑𝑗=0(1+𝑥2)𝑗=2𝑘(1+𝑥)𝑘1−((1+𝑥)/2)𝑘+11−(1+𝑥)/2=2𝑘+1(1+𝑥)𝑘−(1+𝑥)2𝑘+11−𝑥
となる.ここで,形式的べき級数として 1/(1 −𝑥) =1 +𝑥 +𝑥2 +⋯ と展開する.多項式にこの級数を掛けたときの 𝑥𝑘 の係数は,その多項式の定数項から 𝑥𝑘 の項までの係数の和である.よって,求める係数は,
2𝑘+1𝑘∑𝑗=0(𝑘𝑗)−𝑘∑𝑗=0(2𝑘+1𝑗)
となる.二項定理より ∑𝑘𝑗=0(𝑘𝑗) =2𝑘 である.また,(2𝑘+1𝑗) =(2𝑘+12𝑘+1−𝑗) であり,添字 0,…,𝑘 と 𝑘 +1,…,2𝑘 +1 は一対一に対応するので,
𝑘∑𝑗=0(2𝑘+1𝑗)=122𝑘+1∑𝑗=0(2𝑘+1𝑗)=22𝑘
である.したがって,求める値は
2𝑘+1⋅2𝑘−22𝑘=22𝑘=4𝑘
となる.
別解(多数派が決まる瞬間で数える)
長さ 2𝑘 +1 の,0,1 からなる列を考える.0 と 1 の交換で対応が付くので,1 が多数派となる列は全体の半分,すなわち 22𝑘 個である.
一方,𝑘 +1 個目の 1 が現れるまでに 0 が 𝑗 個現れたとすると,0 ≤𝑗 ≤𝑘 である.その 1 より前の 𝑘 +𝑗 個の中で 0 の位置を選ぶ方法は (𝑘+𝑗𝑗) 通りであり,残りの 𝑘 −𝑗 個は自由に選べる.したがって同じ列を数え直すと
𝑘∑𝑗=02𝑘−𝑗(𝑘+𝑗𝑗)=22𝑘=4𝑘
となる.𝑘 =0 の場合もこの数え方がそのまま成り立つ.