(𝑥0) =1 と定め,1 ≤𝑟 ≤𝑛 に対して,
(𝑥𝑟)=𝑥(𝑥−1)⋯(𝑥−𝑟+1)𝑟!
とおく.これは 𝑥 の 𝑟 次多項式である.次の多項式を考える.
𝑄(𝑥)=𝑛∑𝑟=0(𝑥𝑟)
𝑄(𝑥) は 𝑛 次多項式である.整数 𝑘 が 0 ≤𝑘 ≤𝑛 を満たすとき,𝑟 >𝑘 ならば (𝑘𝑟) =0 なので,二項定理より,
𝑄(𝑘)=𝑘∑𝑟=0(𝑘𝑟)=(1+1)𝑘=2𝑘=𝑃(𝑘)
となる.したがって,次数が高々 𝑛 の多項式 𝑃(𝑥) −𝑄(𝑥) は,相異なる 𝑛 +1 個の零点 0,1,…,𝑛 を持つ.零多項式でない多項式の零点の個数はその次数以下であるから,𝑃(𝑥) −𝑄(𝑥) は零多項式であり,𝑃(𝑥) =𝑄(𝑥) が成り立つ.
よって,再び二項定理を用いると,
𝑃(𝑛+1)=𝑛∑𝑟=0(𝑛+1𝑟)=𝑛+1∑𝑟=0(𝑛+1𝑟)−(𝑛+1𝑛+1)=2𝑛+1−1
となる.
別解(有限差分)
関数 𝑓 に対して Δ𝑓(𝑥) =𝑓(𝑥 +1) −𝑓(𝑥) と定める.多項式では差を取るたびに次数が下がるので,Δ𝑛+1𝑃 =0 である.一方,𝐸(𝑥) =2𝑥 とおけば Δ𝐸 =𝐸 より Δ𝑛+1𝐸(0) =1 である.
𝑅(𝑥) =𝐸(𝑥) −𝑃(𝑥) とすると,仮定から 𝑅(0) =⋯ =𝑅(𝑛) =0 である.差を繰り返し取った Δ𝑛+1𝑅(0) は 𝑅(0),…,𝑅(𝑛 +1) の一次結合であり,最後の 𝑅(𝑛 +1) の係数は 1 なので,
2𝑛+1−𝑃(𝑛+1)=𝑅(𝑛+1)=Δ𝑛+1𝑅(0)=1.
よって 𝑃(𝑛 +1) =2𝑛+1 −1 である.これは 𝑛 =0 の場合も含む.