問いしるべ
100日数学チャレンジ 問題 3
問題 03

問題002|2次方程式

難易度 C 目安 60分

前半戦

次の方程式をみたす整数の組 (x,y) をすべて求めよ.

x2+xy+y2+3x+6y+6=0

a>0,t を実数とする.方程式 |x2−a|+|x|=t の相異なる実数解は高々6個であることを示し,ちょうど6個となるための (a,t) の必要十分条件を求めよ.

後半戦

次の連立方程式の実数解 (x,y,z) の個数を求めよ.ただし,実際の値を求める必要はない.

{x+y+z=3xy,x2+y2+z2=3xz,x3+y3+z3=3yz.

実数 t に対し,次の条件を満たす実数の順序付き三つ組 (x,y,z) の個数を求めよ.

x+y+z=0,x2+y2+z2=6,xyz=t.

3次方程式の解の公式や微分法を用いずに論証せよ.

ヒント 設問 1

ヒント 1

y に関する2次方程式とみて,判別式が非負となる条件から整数 x の候補を絞る.

ヒント 2

判別式は 12−3x2 である.これが平方数となる x を調べ,解の公式で得られる y が整数か確認せよ.

ヒント 設問 2

ヒント 1

u=|x|≥0 とおき,0≤u≤a と u≥a に分ける.前者の放物線の頂点が区間内部に入る条件を調べよ.

ヒント 2

6個の解を得るには,正の u が3個必要である.前半の放物線に区間内部の交点が2個あるには,水平線が両端の高さより高く,頂点より低い必要がある.

ヒント 設問 3

ヒント 1

いずれかの文字が0の場合を先に調べる.それ以外では a=x/y, b=z/y とおき,2本の式から y を消去する.

ヒント 2

u=a+b, v=ab とおくと 1+u2=5v となる.v を消去した方程式の実根を調べ,各 u に対して実数の順序対 (a,b) が何組あるか数えよ.

ヒント 設問 4

ヒント 1

最初の二つの式から xy+yz+zx を求め,x,y,z を根にもつ3次多項式を作る.

ヒント 2

解の存在範囲は,一つの文字を固定したときの残り二つの実数条件から調べられる.2−(z3−3z) と 2+(z3−3z) を因数分解せよ.

解答 設問 1

(x0,y0) を方程式の整数解とする.

方程式を y0 について整理すると,

y02+(x0+6)y0+(x02+3x0+6)=0

となる.

これを y0 に関する2次方程式とみると,解の公式より

y0=−(x0+6)±(x0+6)2−4(x02+3x0+6)2=−(x0+6)±12−3x022.

ここで x0,y0 はともに整数であるから,

12−3x02

も整数でなければならない.特に k2≥0 より

3x02≤12,

したがって

x02≤4.

よって

x0∈−2,−1,0,1,2.

それぞれについて 12−3x02 を調べる.

  • x0=±2 のとき,12−3x02=0.

  • x0=±1 のとき,12−3x02=9.

  • x0=0 のとき,12−3x02=12 となり平方数ではないので,整数解は存在しない.

そこで x0=±1,±2 を上の式に代入すると,

(x0,y0)=(−2,−2), (−1,−4), (−1,−1), (1,−5), (1,−2), (2,−4).

別解(平方完成と3で割った余り)

元の式を4倍して平方完成すると

(2y+x+6)2+3x2=12.

整数の平方が3の倍数なら,その整数自身も3の倍数である.よって 2y+x+6=3k とおけて,x2+3k2=4 を得る.したがって k=0,±1 に限られ,k=0 なら x=±2,k=±1 なら x=±1 である.これらを y=(3k−x−6)/2 に代入すると,すべて整数になり,

(x,y)=(−2,−2), (−1,−4), (−1,−1), (1,−5), (1,−2), (2,−4)

を得る.変形は同値なので,これで漏れなく求められた.

解答 設問 2

u=|x|≥0 とおく.左辺を g(u) とすると,

g(u)={a−u2+u=a+14−(u−12)2(0≤u≤a),u2+u−a(u≥a).

前者は2次式なので水平線との交点は高々2個,後者は u≥a で狭義増加なので高々1個である.したがって u は高々3個で,各正の u が二つの x に対応するから,実数解は高々6個である.なお u=0 は x=0 一つにしか対応しない.

6個となるには,前者のグラフが 0<u<a に2個の交点をもち,後者が u>a に1個の交点をもつことが必要十分である.前者の頂点 u=12 が区間内部に入る条件は a>14 である.この条件の下で,両側の枝に内部の交点が一つずつあるための条件は,両端の値 g(0)=a, g(a)=a と頂点の値を比べて

max{a,a}<t<a+14

となる.このとき後者にも u>a の交点がちょうど一つあり,3個の u はすべて正で異なる.逆に6個の実根があれば,u=0 は現れず,接続点 u=a を共有してもいけないから,上の内部交点条件が必要となる.よって答えは

a>14,max{a,a}<t<a+14

である.等号を含めると端点の重複,零根,または頂点での接触が起こり,6個にはならない.図は a=1 の例で,1<t<54 の水平線に対して正の u が3個現れる.

a=1の例.uが0以上での絶対値式のグラフ.0と1で値1,u=1/2で極大値5/4,1以降は増加する.
解答 設問 3

まず,

(x,y,z)=(0,0,0)

は明らかに解である.また,x,y,z のうち少なくとも1つが 0 であるとする.このとき,与えられた連立方程式から残りの2つも 0 となることがわかる.したがって,(0,0,0) 以外の解については

xyz≠0

としてよい.そこで,

a=xy,b=zy

とおく.これを与えられた3式に代入し,y≠0 を用いて整理すると,

{a+1+b=3ay,a2+1+b2=3ab,y(a3+1+b3)=3b

を得る.第1式の y を第3式に代入すると,

(1+a+b)(1+a3+b3)=9ab

したがって,a,b は

{1+a2+b2=3ab,(1+a+b)(1+a3+b3)=9ab

ここで対称式を処理するために,次のようにおく.

u=a+b,v=ab

すると,

{1+u2−2v=3v,(1+u)(1+u3−3uv)=9v

と整理することができる.さらに v を解いて整理すると,

u4+u3−6u2+u−2=0(u−2)(u3+3u2+1)=0.

したがって,

u=2

または

(5)u3+3u2+1=0

である.

まず,u=2 の場合を考える.このとき,

v=22+15=1.

したがって,a,b は

t2−2t+1=0

の根であるから,

a=b=1.

さらに,

a+1+b=3ay

に代入すると y=1 となるので,

x=ay=1,z=by=1.

よって,

(x,y,z)=(1,1,1)

という1個の解を得る.次に,(5) を考える.

f(u)=u3+3u2+1

とおくと,

f′(u)=3u(u+2).

したがって,f は u=−2 で極大値,u=0 で極小値をとる.実際,

f(−2)=5,f(0)=1

であり,いずれも正である.一方,

limu→−∞f(u)=−∞

であるから,方程式

f(u)=0

は区間 (−∞,−2) にただ1つの実根をもつ.この実根を u0 とする.すると,

u0<−2.

また,

v=u02+15

である.a,b は和が u0,積が v であるから,2次方程式

t2−u0t+u02+15=0

の2根である.この方程式の判別式は,

Δ=u02−4⋅u02+15=u02−45.

ここで u0<−2 より u02>4 だから,

Δ>0.

したがって,この2次方程式は相異なる2つの実根をもつ.それらを α,β とすると,

(a,b)=(α,β),(β,α)

の2通りが得られる.各 (a,b) に対して,

y=1+u03a

によって y が一意に定まり,さらに

x=ay,z=by

によって (x,y,z) も一意に定まる.よって,得られる実数解は2個である.以上より,

  • (0,0,0) から1個

  • u=2 から1個

  • u3+3u2+1=0 から2個

の実数解が得られる.したがって,与えられた連立方程式の実数解の個数は4である.

解答 設問 4

最初の二つの式より xy+yz+zx=−3 なので,x,y,z を根にもつモニックな3次式は F(X)=X3−3X−t である.また x+y=−z, xy=z2−3 なので,x,y が実数であるためには判別式 12−3z2≥0,すなわち −2≤z≤2 が必要である.このとき t=z3−3z に対し

2−t=(2−z)(z+1)2≥0,2+t=(z+2)(z−1)2≥0

となり,|t|≤2 が必要である.

−2<t<2 なら F(−2)<0, F(−1)>0, F(1)<0, F(2)>0 である.多項式の連続性から (−2,−1),(−1,1),(1,2) にそれぞれ根がある.3次式なので,これらが相異なる3個の根のすべてである.根と係数の関係から,その3根を並べた三つ組は元の条件を満たし,順序の付け方は6通りである.t=2 では F(X)=(X−2)(X+1)2 より (2,−1,−1) の並べ替え3通り,t=−2 でも (−2,1,1) の並べ替え3通りとなる.したがって個数は |t|>2 で0,|t|=2 で3,|t|<2 で6である.

DISCUSSION

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前半できた。 降べきにしてからxを共通因数にして、ax^2+bx+cの形に持ってこれたのは嬉しい。 途中式ミスりすぎてしまったけど⋯

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\(x\) の2次方程式 \(x^2+(y+3)x+(y^2+6y+6)=0\) が実数解を持つ必要があるので、 \((y+3)^2-4(y^2+6y+6)\geqq 0 \quad\quad\therefore -5\leqq y\leqq -1\) あとは、\(y=-5, -4, \ldots , -1\) を代入して対応する \(x\) を求める。

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