相加・相乗平均の不等式より,
𝑎6+𝑏6+𝑐6≥3(𝑎𝑏𝑐)2,
同様に
𝑑6+𝑒6+𝑓6≥3(𝑑𝑒𝑓)2
である.したがって,問題の不等式から
6𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓≥3(𝑎𝑏𝑐)2+3(𝑑𝑒𝑓)2−1
を得る.ここで 𝑢 =𝑎𝑏𝑐, 𝑣 =𝑑𝑒𝑓 とおくと,
3𝑢2+3𝑣2−1≤6𝑢𝑣,
∴3(𝑢−𝑣)2≤1.
𝑢 −𝑣 は整数であるから,
𝑢=𝑣
でなければならない.よって
𝑎𝑏𝑐=𝑑𝑒𝑓.
もとの条件は 𝑎,𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓 について対称であるため,任意の3文字を選んだ積は,残りの3文字の積に等しい.まず,
𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓≠0
の場合を考える.例えば
𝑎𝑏𝑐=𝑑𝑒𝑓,𝑎𝑏𝑑=𝑐𝑒𝑓
が成り立つ.すべての文字は 0 でないので両式を割ることができ,
𝑐𝑑=𝑑𝑐
∴𝑐2=𝑑2.
∴|𝑐|=|𝑑|.
対称性から,任意の2文字について同様のことがいえるので,
|𝑎|=|𝑏|=|𝑐|=|𝑑|=|𝑒|=|𝑓|=:𝑚
となる.ここで 𝑚 は正の整数である.このとき
𝑎6+𝑏6+𝑐6+𝑑6+𝑒6+𝑓6=6𝑚6
であり,
𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓=±𝑚6.
したがって,もとの不等式は
6𝑚6−1≤±6𝑚6
となる.右辺が −6𝑚6 ならば
12𝑚6≤1
となり,𝑚 ≥1 に反する.よって
𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓=𝑚6>0.
したがって,この場合の解は
|𝑎|=|𝑏|=|𝑐|=|𝑑|=|𝑒|=|𝑓|=𝑚
かつ
𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓>0
を満たすもの,すなわち負の数が偶数個であるものである.
次に,
𝑎𝑏𝑐𝑑𝑒𝑓=0
の場合を考える.
少なくとも1つは 0 なので,対称性から 𝑎 =0 としてよい.このとき問題の不等式は
𝑏6+𝑐6+𝑑6+𝑒6+𝑓6≤1
となる.
𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓 は整数であり,0 でない整数 𝑛 については 𝑛6 ≥1 である.したがって,𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓 のうち 0 でないものは高々1個であり,その値は ±1 に限られる.
よって,この場合は
𝑎,𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓 がすべて 0 である場合,
1つだけが ±1 で,残りの5つが 0 である場合
に限られる.
以上より,求める整数の組は次のいずれかである.
ある正の整数 𝑚 に対して
|𝑎|=|𝑏|=|𝑐|=|𝑑|=|𝑒|=|𝑓|=𝑚
かつ負の数が偶数個であるもの.
𝑎,𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓 のうち1つだけが ±1 で,残りの5つが 0 であるもの.
(𝑎,𝑏,𝑐,𝑑,𝑒,𝑓) =(0,0,0,0,0,0).