左辺を 𝑄 とする.まず 𝑎 ≥0 のとき,𝑦2 +2𝑎𝑦(𝑥 +𝑧) ≥0 なので,𝑄 ≥0 がすべての非負変数について成り立つことは 𝑥2 +𝑧2 +2𝑏𝑥𝑧 ≥0 と同値である.𝑥 =𝑧 =1 とすれば 𝑏 ≥ −1 が必要であり,逆に 𝑏 ≥ −1 なら (𝑥 −𝑧)2 +2(𝑏 +1)𝑥𝑧 ≥0 より十分でもある.
次に 𝑎 <0 のとき,𝑥,𝑧 を固定すれば,𝑦 = −𝑎(𝑥 +𝑧) ≥0 で 𝑄 は最小になる.この最小値は
(1−𝑎2)(𝑥2+𝑧2)+2(𝑏−𝑎2)𝑥𝑧=(1−𝑎2)(𝑥−𝑧)2+2(𝑏+1−2𝑎2)𝑥𝑧
である.𝑧 =0, 𝑥 =1 として 1 −𝑎2 ≥0,さらに 𝑥 =𝑧 =1 として 𝑏 +1 −2𝑎2 ≥0 が必要となる.逆にこの二条件があれば右辺は非負となるので十分である.よって求める全範囲は
{𝑎≥0, 𝑏≥−1}または{−1≤𝑎<0, 𝑏≥2𝑎2−1}
である.𝑎 < −1 の場合に許される 𝑏 はない.
−1 <𝑎 <0 では最小の 𝑏 は 2𝑎2 −1 であり,このとき
𝑄={𝑦+𝑎(𝑥+𝑧)}2+(1−𝑎2)(𝑥−𝑧)2
となる.1 −𝑎2 >0 だから,等号は 𝑥 =𝑧, 𝑦 = −2𝑎𝑥 のとき,すなわち (𝑥,𝑦,𝑧) =(𝑠, −2𝑎𝑠,𝑠),ただし 𝑠 ≥0 のときに限る.