三角形 𝐴𝐵𝐷 の外心を 𝑂,外接円の半径を 𝑅 とする.まず三角形内の任意の点 𝑃 は,3頂点のいずれかから距離 𝑅 以下にある.実際,𝑃 の座標を 𝜆𝐴 +𝜇𝐵 +𝜈𝐷(𝜆,𝜇,𝜈 ≥0, 𝜆 +𝜇 +𝜈 =1)と表すと,座標を展開して
𝜆𝑃𝐴2+𝜇𝑃𝐵2+𝜈𝑃𝐷2=𝑅2−𝑃𝑂2≤𝑅2
を得るので,3距離の少なくとも1つは 𝑅 以下である.従って 𝑅 ≤1 なら三角形 𝐴𝐵𝐷 は3円板で覆われ,合同な三角形 𝐵𝐶𝐷 も同様に覆われる.
逆に,鋭角三角形なので 𝑂 は三角形の内部にある.𝐴 =(0,0), 𝐵 =(𝑎,0), 𝐷 =(𝑐,𝑠),ただし 𝑐 =cos𝛼 >0, 𝑠 =sin𝛼 >0,とおく.𝑂 =(𝑢,𝑣) は 2𝑎𝑢 =𝑎2, 2(𝑐𝑢 +𝑠𝑣) =1 を満たす.𝐶 =(𝑎 +𝑐,𝑠) だから
𝑂𝐶2−𝑂𝐴2=(𝑎+𝑐)2+𝑠2−2{(𝑎+𝑐)𝑢+𝑠𝑣}=2𝑎𝑐>0.
よって 𝑅 >1 なら 𝑂 は4つの円板のどれにも含まれず,覆うことはできない.従って必要十分条件は 𝑅 ≤1 である.
正弦定理と余弦定理より 𝑅 =√𝑎2+1−2𝑎𝑐/(2𝑠).また ∠𝐴𝐵𝐷 が鋭角なので 𝑎 >𝑐 である.従って
𝑅≤1⟺(𝑎−𝑐)2≤3𝑠2⟺𝑎≤cos𝛼+√3sin𝛼
となる.