問いしるべ
100日数学チャレンジ 問題 35
問題 35

問題035|微分法と補助関数

難易度 C 目安 60分

前半戦

第1象限の曲線 x3+y3=3xy について,点 (3/2,3/2) における接線を求めよ.また,曲線上で x+y が取り得る最大値を求め,そのときの点における d2y/dx2 を求めよ.

x>0 で f(x)=xx とする.f の最小値を求めよ.また,すべての x>0 に対して xx≥x であることを,f の2階導関数を用いて証明し,等号条件を求めよ.

後半戦

f は閉区間 [a,b] で連続,開区間 (a,b) で2回微分可能とする.任意の a<x<b に対して,ある a<ξ<b が存在し,

f(x)−f(a)x−a−f(b)−f(a)b−ax−b=12f″(ξ)

が成り立つことを示せ.

Putnam 1939 第13問(i)

実数全体で連続な導関数をもつ関数 g が,g(0)=0 およびすべての実数 x について |g′(x)|≤|g(x)| を満たすとする.g(x)=0 がすべての実数 x で成り立つことを示せ.

Putnam 1946 AM4

ヒント 設問 1

ヒント 1

微分するときは y を x の関数として扱う.最大値は s=x+y, p=xy と置いて調べてもよい.

ヒント 2

曲線の式は s3=3p(s+1) となり,p≤s2/4 を利用できる.

ヒント 設問 2

ヒント 1

log⁡f(x)=xlog⁡x を微分する.

ヒント 2

f″(x)>0 から f′(x) は増加する.f(x)−x の導関数を x=1 の前後で調べる.

ヒント 設問 3

ヒント 1

3点 a,x,b で0になる補助関数を作る.

ヒント 2

f(t) から両端を結ぶ1次式と,定数倍の (t−a)(t−b) を引く.

ヒント 設問 4

ヒント 1

まず長さ 1/2 の区間で,片方の端点の値が0なら全体で0となることを示す.

ヒント 2

その区間での |g| の最大値を M とし,平均値の定理から M≤M/2 を導く.

解答 設問 1

陰関数の微分により

(x2−y)+(y2−x)y′=0.

点 (3/2,3/2) では y′=−1 なので,接線は x+y=3 である.s=x+y>0, p=xy と置くと s3=3p(s+1)≤3s2(s+1)/4 であり,s≤3 を得る.等号は x=y=3/2 で実現するので,最大値は 3 である.微分の式をさらに微分して,

2x−2y′+2y(y′)2+(y2−x)y″=0.

指定点では 3+2+3+(3/4)y″=0 だから y″=−32/3 となる.

解答 設問 2

対数微分により f′(x)=xx(log⁡x+1) である.したがって f は 0<x<e−1 で減少し,x>e−1 で増加する.最小値は e−1/e である.さらに

f″(x)=xx{(log⁡x+1)2+1x}>0.

よって f′ は狭義単調増加であり,f′(1)=1 である.g(x)=f(x)−x と置けば,g′ は x<1 で負,x>1 で正である.したがって g(x)≥g(1)=0 で,等号は x=1 のときに限る.

解答 設問 3

左辺を λ と置き,

h(t)=f(t)−f(a)−f(b)−f(a)b−a(t−a)−λ(t−a)(t−b)

と定める.λ の定義から h(a)=h(x)=h(b)=0 である.ロルの定理を [a,x] と [x,b] に用いると,a<α<x<β<b で h′(α)=h′(β)=0 となる α,β がある.h は2回微分可能なので h′ は [α,β] で連続であり,再びロルの定理を適用できる.よって,ある ξ∈(α,β) で

0=h″(ξ)=f″(ξ)−2λ

となる.これが求める等式である.

解答 設問 4

区間 [a,a+1/2] の左端で g(a)=0 とし,この区間における |g| の最大値を M とする.任意の x に対して平均値の定理から

|g(x)|=|g(x)−g(a)|≤|x−a|M≤M/2

である.ここで中間点 c について |g′(c)|≤|g(c)|≤M を用いた.最大値を取る点でも同じ不等式が成り立つので M≤M/2,したがって M=0 である.a=0,1/2,1,… と順に適用すれば x≥0 全体で g(x)=0 となる.h(x)=g(−x) も同じ仮定を満たすので,x≤0 でも同様に0である.

別解(二乗して指数因子を掛ける)

h(x)=g(x)2 とおくと h≥0, h(0)=0 であり,仮定から

|h′(x)|=2|g(x)g′(x)|≤2h(x)

を得る.したがって (e−2xh(x))′=e−2x(h′−2h)≤0 だから,x≥0 で 0≤e−2xh(x)≤h(0)=0 となる.一方,(e2xh(x))′=e2x(h′+2h)≥0 なので,x≤0 でも 0≤e2xh(x)≤h(0)=0 である.よって全実数で h(x)=0,すなわち g(x)=0 となる.絶対値の微分を避けて二乗し,指数因子で単調性を作ると,区間を繰り返し広げずに示せる.

DISCUSSION

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