問いしるべ
100日数学チャレンジ 問題 38
問題 38

問題038|置換積分と対称性

難易度 C 目安 60分

前半戦

次の定積分を求めよ.

∫01x3x4+x2+1dx.

次の定積分を求めよ.

∫0π/2xsin⁡2x1+sin⁡2xdx.

後半戦

次の定積分を求めよ.

∫01log⁡(1+x)1+x2dx.

Putnam 2005 A5

実数 a>−2 に対して,次の広義積分が収束することを示し,その値を求めよ.広義積分は上端を R として積分した値の R→∞ における極限を意味する.

I(a)=∫0∞dxx4+ax2+1.
ヒント 設問 1

ヒント 1

u=x2 と置き,分母の微分を分子に作る.

ヒント 2

u={(2u+1)−1}/2 と分ける.残る2次式の逆数は平方完成して積分する.

ヒント 設問 2

ヒント 1

x を π/2−x に置き換えると,x 以外の部分は変わらない.

ヒント 2

2つの積分表示を足した後,sin⁡2x/(1+sin⁡2x)=1−1/(1+sin⁡2x) と分ける.

ヒント 設問 3

ヒント 1

log⁡(1+x) を log⁡2−log⁡(1+t) に変える置換を探す.

ヒント 2

x=(1−t)/(1+t) と置くと,dx/(1+x2)=−dt/(1+t2) となる.

ヒント 設問 4

ヒント 1

x=1/t という置換をすると,分子が t2 の積分になる.

ヒント 2

2つの積分表示を足し,分子と分母を x2 で割る.その後 u=x−1/x と置く.

解答 設問 1

u=x2 と置けば

I=12∫01uu2+u+1du=14log⁡3−14∫01duu2+u+1.

最後の積分で u+1/2=(3/2)tan⁡θ と置く.積分区間は π/6≤θ≤π/3 となり,

∫01duu2+u+1=23∫π/6π/3dθ=π33.

したがって I=14log⁡3−π123 である.

解答 設問 2

積分を I と置く.x=π/2−t による置換から

2I=π2∫0π/2sin⁡2x1+sin⁡2xdx.

ここで

∫0π/2dx1+sin⁡2x=∫0π/2dx(sin⁡x+cos⁡x)2=12[tan⁡(x−π/4)]0π/2=1.

したがって 2I=(π/2)(π/2−1) であり,

I=π28−π4

となる.

解答 設問 3

積分を I とし,x=(1−t)/(1+t) と置くと,

I=∫01log⁡2−log⁡(1+t)1+t2dt=log⁡2∫01dt1+t2−I.

したがって 2I=(π/4)log⁡2 であり,

I=πlog⁡28

となる.

解答 設問 4

分母は (x2−1)2+(a+2)x2>0 であり,十分大きい x では被積分関数は 2/x4 以下なので,積分は収束する.x=1/t と置換すれば

I(a)=∫0∞x2x4+ax2+1dx.

両式を足し,u=x−1/x,du=(1+1/x2)dx と置く.x が0から無限大まで増えると u は実数全体を狭義単調に動くので,

2I(a)=∫0∞1+1/x2(x−1/x)2+a+2dx=∫−∞∞duu2+a+2.

u=a+2tan⁡θ とすれば右辺は π/a+2 である.よって

I(a)=π2a+2.

DISCUSSION

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