𝑦 =𝑘𝑥 +𝑑 を 𝑥3 +𝑦3 =2 に代入すると,
𝑥3+(𝑘𝑥+𝑑)3=2
より,
(𝑘3+1)𝑥3+3𝑘2𝑑𝑥2+3𝑘𝑑2𝑥+𝑑3−2=0
を得る.
𝑘3 +1 ≠0 のとき,この方程式は 𝑥 に関する3次方程式である.実係数の3次方程式は少なくとも1つの実数解をもつため,その実数解 𝑥 に対して 𝑦 =𝑘𝑥 +𝑑 とおけば,もとの連立方程式にも実数解が存在する.
したがって,もとの連立方程式が実数解をもたないためには,
𝑘3+1=0
でなければならない.よって,
𝑘=−1
を得る.
𝑘 = −1 を代入すると,方程式は
3𝑑𝑥2−3𝑑2𝑥+𝑑3−2=0(1)
となる.
まず 𝑑 =0 のとき,式 (1) は
−2=0
となるため,実数解をもたない.
次に 𝑑 ≠0 のとき,式 (1) は 𝑥 に関する2次方程式である.その判別式を Δ とすると,
Δ=(−3𝑑2)2−4⋅3𝑑(𝑑3−2)=9𝑑4−12𝑑(𝑑3−2)=−3𝑑4+24𝑑=3𝑑(8−𝑑3)=3𝑑(2−𝑑)(𝑑2+2𝑑+4)=3𝑑(2−𝑑)((𝑑+1)2+3).
ここで,
(𝑑+1)2+3>0
であるから,式 (1) が実数解をもたないための必要十分条件は
Δ<0⟺𝑑(2−𝑑)<0⟺𝑑<0 または 𝑑>2
である.
これに 𝑑 =0 の場合を合わせると,求める条件は
𝑘=−1,𝑑≤0 または 𝑑>2
である.
別解(立方和を和と差で表す)
𝑘 ≠ −1 なら代入後の方程式は最高次係数 1 +𝑘3 ≠0 の実係数3次方程式であり,必ず実数解をもつ.そこで 𝑘 = −1,すなわち 𝑥 +𝑦 =𝑑 の場合だけ考える.恒等式
𝑥3+𝑦3=(𝑥+𝑦){(𝑥+𝑦)2+3(𝑥−𝑦)2}4=𝑑{𝑑2+3(𝑥−𝑦)2}4
を用いる.𝑑 ≤0 では右辺は非正なので2にならない.𝑑 >0 では 𝑥 −𝑦 が任意の実数を動き,右辺の値域は [𝑑3/4,∞) である.よって実数解が存在するのは 0 <𝑑 ≤2 のときに限る.求める条件は 𝑘 = −1 かつ 𝑑 ≤0 または 𝑑 >2 である.