仕事とエネルギー
エネルギーの諸形態の演習
著者:柚木芹香
力学的エネルギーが
演習 1
質量
移った
エネルギーを 求めよ. ブレーキの
合計質量が ,比熱が のとき,温度上昇を 求めよ. 停止距離だけを2倍に
した 場合,温度上昇は どう 変わるか.
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考え方 失われた
.車の運動エネルギーは 減るが,系全体の エネルギーが 消えるわけではない. ブレーキの
熱容量は なので, となる.温度の 差を 表すので,これは 摂氏で10度の 上昇にも 等しい. 始めと
終わりの 速さが 同じなら 移る エネルギーも 同じで,温度上昇は 変わらない.停止距離を 延ばせば 平均の 制動力は 小さく できるが,その 力が する 仕事の 大きさは 同じである.ただし,長い 時間の 間に 外へ熱が 逃げる 場合は,問題の 仮定が 成立しない.
演習 2
モーターに
荷物を
上げる 効率と,内部 エネルギーの 増加を 求めよ. この
運転が かかったとき,平均入力電力と 平均有用仕事率を 求めよ. 効率が100 %未満である
ことは,エネルギー保存に 反するか.
モーターのエネルギー収支.入力電気エネルギーからモーターを経て,荷物の位置エネルギーと装置・周囲の内部エネルギーへ分岐する図を示している.未知の量はQとする.
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考え方 効率の
,すなわち75 %である.内部エネルギーの 増加は となる. 入力電力は
,有用仕事率は .同じ時間で 割っているので,この2つの 仕事率の 比も0.75に なる.瞬間の 入力と 出力が 一定でなくても,運転全体での 平均に ついては この 計算が できる. 反しない.荷物の
位置エネルギーと 内部 エネルギーの 増加を 加えると,入力に 等しい.効率が 小さいとは エネルギーの 一部が 消えた ことではなく,選んだ 目的に 使えなかった 割合が 大きいと いう ことである.
演習 3
蓄電池の
最初に
必要な 電気エネルギーを 求めよ. 回収する
電気エネルギーと 往復効率を 求めよ. 全過程で
それ以外の 形へ 移る 量を 求めよ.
揚水と発電の2段階変換.低い水槽,高さhのタンク,汲み上げるポンプと下ろして発電する経路を並べ,効率80 %と60 %を記す.
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考え方 同じ
水に
蓄える 量は .入力 の80 %がこの 量なので .発電量は
.往復効率は ,すなわち48 %.これは に等しい. 差の
が内部エネルギーなどへ 移る.ポンプでの と発電機での の和にも 一致する.水が 元の 高さに 戻っても,蓄電池は 初めの エネルギーを 取り戻せない.
演習 4
質量
高さを
得る 仕事と 平均仕事率を 求めよ. 追加の
化学エネルギー消費を ジュールと キロカロリーで 求めよ. 同じ
時間に,生命維持などで 別に 平均 を消費する とき,化学エネルギー消費の 総量は いくらか.
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考え方 効率の
,平均仕事率は .これは重力に 逆らう 有用仕事に ついての 値で,体内の 総消費率ではない. となる.このうち は高さの 増加には 使われず,内部 エネルギーなどへ 移る. 別の
消費は .したがって総量は .このモデルでは 平均の 総消費率は になる.運動時間を 変えると,(1) の 仕事は 同じでも この 別の 消費量は 変わるので,効率の 定義を 確認する 必要が ある.
演習 5
質量
回生装置への
入力 と蓄電量を 求めよ. , , , , , , で計算せよ. 計算で
になった 場合,この 運転の 説明は 成立するか.
坂道での回生と速度変化.坂の上の車v₀と下の車v₁,高低差hを示し,回生装置から電池へ向かう流れと抵抗による損失Dを示す.
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考え方 坂を
車の
力学的エネルギーの 減少は .したがって
である.回生である
高さから
を得る 一方,運動エネルギーは 増える.よって ,蓄電量は .装置の内部 エネルギー増加は で,抵抗による 分と 合わせて が蓄電以外へ 移る. 成立しない.指定された
終速に するには,回生で 奪うのでなく 外部から エネルギーを 加える 必要が ある.負の 蓄電量と して そのまま 効率を 掛けると,駆動と 回生の 定義を 混同する.
ポイント 教える
温められる
物体の 質量と,動いていた物体の 質量を 区別させる. 効率の
分母と 分子を 毎回 言葉で 確認するのが よい. 多段階の
変換では,各段の 出力が 次の 入力に なる図を 描かせる. 損失とは
消滅ではない ことを,全ての 行き先の 和で 確認する.