電磁波(発展)
電磁波の反射と透過の演習
著者:柚木芹香
場の
演習 1
屈折率
接線成分の
連続条件
から
反射率
,透過率 を求めよ.
x=0の境界の左に屈折率n_1,右にn_2の媒質を示す.入射と透過は正のx方向,反射は負のx方向に進む.進行方向を見やすくするため上下に分けて表示する.
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考え方 反射波は
第1式を
第2式へ 入れると .従って , .反射波の電場は 境界で 入射波に 対して 位相が ずれる. , . でエネルギー保存が 成り 立つ.透過振幅の2乗だけを 透過率に すると,この 保存則を 満たさない.
演習 2
空
最初に
裏面から 出る パルスと,内部を さらに1往復して 出る パルスの エネルギーを 求めよ. 裏側に
最終的に 届く 総エネルギーと,前側へ 戻る 総エネルギーを 求めよ.
エネルギーU_0,時間幅τの短いパルスが,厚さd,屈折率nのガラス板に垂直に入る.板内の往復経路は重なりを避けて上下にずらし,矢印で進行方向を示す.前面で直接反射する光と内部から前側へ戻る光も,上下にずらした矢印で示す.
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考え方 面を
.最初の出射は .追加の1往復で2回反射するため,次は .等比級数の
和は
である.前側は
演習 3
空
4.00 | 0.270 |
8.00 | 0.520 |
12.00 | 0.770 |
両端の
点から を求め,中点を 確かめよ. を使ってよい. の最大誤差と,微分に よる の誤差の1次評価を 求めよ.
電力P_inを変えられる光源から未知媒質へ垂直に光を入れる.最初の境界から戻る反射光だけを検出器が受け,背景bも検出器へ入る.入射と反射の経路は上下に分けて表示する.
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考え方 背景を
, . とおくと より .中点の予測は で一致する. 差の
最大誤差は だから . , より ,約0.009である. が小さく,1次近似は よい.
演習 4
屈折率
と
と反射光全体の 強さの 割合,反射光の 電場の 向きを 求めよ. 媒質2から
媒質1へ 入れる 場合の ブルースター角 を求め, を示せ.
境界と法線,入射光と反射光を示す.入射面は紙面である.入射角の記号θ_Bを記し,角度は模式的に示す.p,sの電場方向を書き込む余白を添える.
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考え方 p偏光が
. なので,全入射強さに 対する 反射の 割合は ,約3.9 %である.反射光はs偏光だけとなり,電場は 入射面に 垂直である. より .両角が0と の間に あり, だから .正の屈折率を 交換すると2つの 角が 補い合う.
演習 5
空気の
枚の後に1枚加える とき,間の 往復を 足して を求めよ. の漸化式から を導け. で,総透過率を0.80以上に保てる 最大枚数を 求めよ.単に とする 計算との 違いを 説明せよ.
N枚の板をひとまとめにした板群と,追加する1枚を示す.板群の透過率T_Nと追加する板の透過率t,反射率ρを記す.間の往復経路を上下にずらし,進行方向を矢印で示す.
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考え方 最後の
最初の
透過は ,1往復ごとの係数は だから
と
より ,最大3枚である. は板群の 間を 戻る 経路を 除外し,3枚では と過小評価する. で ,大きい では は に比例する.経路間の 干渉を 無視できると いう 模型の 範囲での 結論である.
ポイント 教える
境界の
磁場条件で,反射波の 符号が 変わる 理由を 問います. 振幅比から
透過率へ直す際に,屈折率の 係数を 含めさせます. 背景の
ある 測定では,原点からの 比と 直線の 傾きを 区別させます. 板の
多重反射は,どの 経路まで 数えたかを 図で 説明させます.