電磁波(発展)
第26章の章末問題
著者:柚木芹香
場の
演習 1
真
包絡線が
最大の ときの 磁場振幅と 平均全エネルギー密度を 求めよ. パルス全体の
エネルギーと 運動量を 求めよ.同じ で を2倍, を半分に すると,それぞれ何倍に なりますか.
正のx方向へ進むパルスと,断面積Sの固定観測面を示す.別のグラフに,与えられた包絡線gの時刻0,τ/2,τにおける値0,1,0を示す.
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考え方
速い
正のx方向へ
進む波では なので磁場振幅は .電場と磁場の エネルギー密度は それぞれ であり,最大包絡線の位置では である. である.両半分の積分は 等しいので
変更後は
演習 2
面積
鏡に
届く 電力と,鏡が 受ける 力の 法線成分・接線成分を 求めよ.光の エネルギー に対応する 運動量の 大きさは です.この
波の 電場振幅を 求めよ.入射角を0に 変えた とき,鏡に 届く 電力と 法線 方向の 力は 何倍に なりますか.
面積Sの鏡に,法線となす角θ=60°で光が入射し,鏡面反射する.波に垂直な断面を入射光上に示し,鏡面と区別する.
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考え方
届く
鏡の
投影面積は なので .反射により 法線方向の 運動量だけが 反転し,単位エネルギーあたりの 変化は .従って
から .垂直入射では電力は 倍,力は 倍となる.すれすれの 入射の 極限では,投影面積も 法線方向の 運動量変化も0に 近づくので,力は0に なる.
演習 3
真
0.0 | 1.00 |
−3.0 | 9.00 |
−6.0 | 1.00 |
−9.0 | 9.00 |
境界での
電場の 振幅反射係数を とし, を使って,波長, , を求めよ.複素振幅を 足して 測定値の 位置依存性を 導け. 入射電場振幅
と,媒質へ入る 正味の 強さを 求めよ. 1つの
極大値と1つの 極小値から を推定する とき,最大誤差を1次近似で 評価せよ.
x=0に真空と未知媒質の境界を示す.真空側の測定位置はx=−9.0,−6.0,−3.0,0.0 cmで,光は正のx方向へ入射する.電場探針とその走査方向を示す.
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考え方
極値の
共通の
の実部を とると,合成電場の 複素振幅は .従って
隣り合う
極小から
なので .入射強さは である.反射率は だから,正味は . の微分から .両誤差が逆向きに なる 場合を とると
従って
演習 4
自由電子が,一様な
運動を
複素数で 解き,散乱断面積 を求めよ. 電子数密度
,厚さ の希薄な 層を 波が 通ります.異なる 電子の 散乱は 位相が そろわず,散乱された 光は 細い 入射ビームから 失われ,再びビームに 戻らないとします.境界での 反射を 無視して,透過強さの 式を 導け. の場合の 透過割合も 求めよ.
厚さd,電子数密度N_eの希薄な層を示す.入射電場E_yはy方向で,直進ビームの外へ出る散乱光を矢印で示す.
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考え方
1個の
を の実部と すると ,従って .加速度の複素振幅は だから
束縛の
面積
,厚さ の薄片内の 電子数は .損失電力は だから .積分すると で,指定の場合は ,約98.0 %が残る.断面積の 次元は 面積,指数は 無次元である.運動の 近似には と が十分 小さい ことが 必要である.
演習 5
z方向に
双極子の
全放射電力と,検出面へ 届く 電力を 求めよ.球面の 帯の 面積は です. の検出面が 吸収する 電力を,全放射電力の 割合で 表せ.同じ 赤道の 強さを 持つ等方的な 光源と,全放射電力を 比較せよ.
中心にz方向の小さな双極子を置いた半径rの観測球を示す.北側の検出面は開き角Θまでを覆い,赤道の測定位置での強さはI_⊥である.
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考え方
各方向の
全放射電力は
では届く 割合は である.吸収する割合は ,吸収電力は .等方光源なら全電力は なので,双極子はその である. で捕集電力は0, で全電力と なる.源の 大きさを とすると,双極子・遠方場の 近似には , , が十分 小さい ことが 必要である.
演習 6
ねじりばねで
板の
を決めよ. この
光を 同じ 強さの 正弦平面波と みな した ときの 電場振幅と,板の 受ける 圧力を 求めよ.力の 測定だけで を決められるかも 述べよ.
ねじり軸から距離dにある小さな板へ,水平な腕に直角に光を当てる.上から見た図で,回転角φは見やすいよう拡大して示す.
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考え方
熱測定で
.小角近似で光の トルクは だから .光の運動量収支から なので
から .圧力は である.力だけからは が分かるだけで,吸収と 反射を 分離できない.求めた 割合は いずれも0から1の 間に あり,和が1である.角度に よる 入射面積と 腕の 長さの 補正は 程度で, が小さいので 無視できる.
演習 7
x軸上の
平衡位置と
その 安定性を 求めよ. 平衡からの
変位 が小さい 場合の 振動の 角振動数を 求めよ.反射率を0から1へ 変えると,角 振動数は 何倍に なりますか.
x=0とx=Lに,電力Pと4Pの固定光源を置く.質量M,面積Sの可動板をその間の一般の座標xに示す.
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考え方
左右の
とすると,右向きの 力は
なので,右へずれると
として1次まで 展開すると .従って より
反射率を0から1へ
演習 8
真
ファラデーの
法則から 起電力の 複素振幅を 求め,負荷の 平均消費電力を 導け. を固定した とき,負荷の 電力を 最大に する を求めよ.共振時に,最大負荷電力を 入射強さ で割った 有効な 捕集面積を 求めよ. この
入射波が,遠方の 小さな 振動双極子から 届く 放射だとします.全放射電力は ,源からの距離は ,双極子の軸と 源から 受信器へ 向かう 方向は 直交します.遠方の 強さは で, は双極子の 軸との 角です.共振時の 最大負荷電力を の割合で 表せ.
遠方の送信双極子から距離d_sにある面積Aの受信ループを示す.ループはxy平面にあり,波はx方向へ進む.E_yが正の瞬間のB_zを緑の⊙で示す.別に,コイルL,内部抵抗r,コンデンサーC,負荷抵抗Rの直列等価回路を描く.等価回路の交流源はループの誘導起電力を表す.
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考え方
入射波の
正のz方向を
磁束の 正と すると . より である. とおけば
実際の
に依存する 因子を 微分すると
小さい
これは
では .従って を使うと
局所的な
演習 9
同一直線上の2粒子を,ばね定数
この
相対
振動の 角振動数と,時間変化する 双極子モーメントを 求め,平均放射電力を 導け. 各粒子の
ラーモアの 電力を 別々に 計算して 足すと,(1)の 何倍に なりますか.その 計算が 正しくない 理由を 述べよ. 第2粒子の
電荷だけを に変えると,双極放射は どうなりますか.粒子の 運動自体が 止まるかも 答えよ.
同一直線上の質量・電荷m,qと3m,2qの粒子をばね定数Kのばねで結ぶ.初めの粒子間距離を自然長ℓ_0と伸びAに分けて示し,重心や各変位を書き込める基準線を添える.
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考え方
近接した2粒子の
位置を
,伸びを とすると , .従って
重心一定より
加速度振幅は
なので,個別の電力の 和は
これは
では となり,変化部分が 消えるので 双極放射は0である.ばねに よる 振動は 続く.これは 双極子近似の 結論で,高次の 放射まで0とは 断定できない.近似には , が小さい ことが 必要であり,(1)での1周期の 放射損失と 振動エネルギーの 比 も十分 小さくなければならない.