確率振幅から組み立てる量子力学(発展)
確率振幅の時間発展と物質波の演習
著者:柚木芹香
定常状態の
演習 1
一様な
時刻
の状態と 各成分の 確率を 求めよ. にある 確率と 周期を 求めよ.両エネルギーに 定数 を加えると 結果は 変わるか.
時刻0の状態(√3|+⟩+|−⟩)/2を一様磁場内で時間tだけ発展させる.磁場内の与えられたエネルギーと,zまたはxを選ぶ分析装置を示す.
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考え方 別の
状態は
位相の
とおくと振幅は .2乗から ,周期は である. は全体の 位相だけを 変える. では時間変化が 消える.
演習 2
電子を
波長を
式と 数値で 求めよ. 非相対論の
式 による 波長の 過大評価の 割合と 近似条件を 求めよ.
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考え方 全エネルギーから
より .したがって . なので ,2桁では .非相対論では
.比は で,約26 %大きい.近似には が必要だが,比は である. では2つの波長の 比は1に 近づく.
演習 3
0.0100 | |
0.0200 | |
0.0300 |
振幅の
時間発展から と を求めよ. 表から
を推定し,中央の 値も 確かめよ.
x方向の正に準備した状態を,z方向の磁場B+B_bの中で時間tだけ発展させ,再びx方向を分析する.残留磁場と磁気モーメントの推定値は示さない.
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考え方 相対位相を
とおく.状態は . への振幅は だから , である. とすれば, , .したがって , .中央の値も 直線上に ある. の次元は 振動数である.
演習 4
非相対論的な
位相から
屈折の 関係を 導き, の を求めよ. 領域2へ
進める 入射角の 条件を 求めよ.
領域1のU₁=0,領域2のU₂=3.0 eVと幅dの移行領域を示す.法線はx方向,境界はy方向で,入射角θ₁=π/6は法線から測る.屈折後の線は描かない.
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考え方 時間方向と
より .任意の で位相が つながるには ,すなわち が必要である. なので , .高い の側で 法線から 遠ざかる. より .上端では法線速度が0なので,領域2へ 進むには が必要である.軌道近似には,法線方向の 波長 と の比が 十分 小さい ことが 必要で, の近傍では 破れる.
演習 5
質量
距離
の検出器への 到着時刻の 差を 求め, で評価せよ. Aの
運動量成分が にあるとします. として,両端の 到着時刻の 差を1次まで 求めよ. で(1)の差と 比べよ.
同時に同じ位置から放つ波束A,Bの中心運動量mc,2mcと距離Lを示す.別枠にAの運動量成分p_A±δpを示す.到着時刻と群速度の値は描かない.
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考え方 時刻の
なので . だから差は .Bの方が 早く 着く. を微分すると . で だから,両端の時刻差は .中心間の 差の 約 倍である.近似には が必要で,初期 空間幅の 影響は 別に 加わる. で となる.
ポイント 教える
別の
基底で 確率が 変わる 理由を 問います. 近似条件を
無次元量で 述べさせます. 切片と
傾きの 物理的意味を 確かめます. 進行方向と
到着時刻を,位相と 群速度から 説明させます.