回転と剛体
外積
著者:柚木芹香
前の
定理 数学の
定義 空間の
大きさは
( は2つのなす角, ). , を2辺とする 平行四辺形の 面積に 等しい. 向きは
にも にも垂直で, から へ右ねじを 回すと き,ねじの 進む 向き.
右手座標系で,xy 平面上の \vec{a},\vec{b} と平行四辺形に斜線を引く.\vec{a}\times\vec{b} を垂直な矢印で描き,右ねじの回転を曲線の矢印で添える.
成分
x,y,z を
性質
外積の
である.
と
練習 1.
, のとき, と,2つを2辺とする 平行四辺形の 面積を 求めよ. , の外積を 求め, に垂直な ことを 確かめよ.
答え:(1)
練習 2. (1)
答え:(1)
例題
例題 1
質量
原点を中心とする円と,円上の2点 (2.0,\,0),(0,\,2.0) での位置ベクトルと速度の矢印を描く.
質点が
にある ときと にある ときの,O の まわりの 角運動量の z 成分を 求めよ. 質点に
速度と 同じ 向きの 一定の 力 を加え始めた.O の まわりの トルクと,角 運動量の 変化の 割合を 求めよ. 力を
加え始めて 後の速さを,角 運動量から 求めよ.ただし,この 間も 質点は 同じ円周上を 動く ものとする.
解答を見る
考え方 外積の z 成分
では なので . では なので .どちらも に等しい. 力は
接線方向なので,トルクは .よって .一定の
トルクなので . より .運動方程式 とも一致する.
例題 2
なめらかな
板を真上から見て,初めの円と引いた後の円を同心円で描く.糸は穴へ向かい,手が下に引く向きを添える.
引いた後の
小球の 速さと 角速度を 求めよ. 引く
前と 後の 糸の 張力を 求めよ. 運動エネルギーの
増加と,その 由来を 答えよ.
解答を見る
考え方 糸の
が一定なので . .角速度は,初め ,後は . より,初めは ,後は .運動エネルギーは,初め
,後は .増加は約 .
増えた分は,糸を
ポイント ここまでの
外積
は,大きさ (平行四辺形の面積),向きは から への右ねじの 向き.成分は .順序を
入れ替えると 符号が 変わり,平行なら .xy 平面内なら z 成分 だけが残る. 外積の
微分は,積の 微分の 形で 順序を 保つ.これで が出る. 円
運動では .中心力で 半径が 変わる ときは,速度の 接線成分 を使った が一定.