原子の総合演習
原子のエネルギー準位
著者:柚木芹香
第29章の
総合演習 4
スペクトルの
電荷
核質量が
電子m,−eと原子核M_N,+eは重心まわりに円運動し,両者の距離はr,相対運動の角速度はωである.2種類の原子のn=4からn=3への放出線を分光器へ導く.距離は模式的である.
重心から
電子・原子核までの 距離を 求め,相対 運動に 現れる 換算質量 を導け.ボーアの 条件 から,軌道半径とエネルギー準位を 求めよ.有限の 核質量での リュードベリ定数も 表せ. の場合,両放出線の 波長,波長差,それらを 分離するのに 必要な を求めよ.照明する 溝数が4000の 格子は,指定された 理想的な 分解基準を 満たすか. 実測では
だった. と一次の 不確かさを 求め,核質量が という 模型と 両立するか 判定せよ.核を 完全に 固定した 模型で この 差を 説明できるか. が上限に 近づく 場合には,なぜ質量推定が 難しくなるかも 説明せよ.
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考え方
核と
距離は
, .速度はそれぞれ だから,運動エネルギーと角運動量は
電子の
したがって
今回の
準位差の 係数は .無限大の核質量での 波長を とおくと
丸めると
, とおくと, .したがって
測定の
よって
固定核模型では
総合演習 5
磁場で
質量
電子m,−eを電圧Vで加速して磁場B中の円軌道の半径を測る.磁場のない別の衝突部では静止原子Mに衝突させ,電子の運動量p,p′と散乱角θを測る.軌道と角度は模式的である.
衝突前の
電子の 運動エネルギーと 円軌道半径を 求めよ.電子と 原子の 重心 運動を 分け,励起が 可能に なる 最小加速電圧 を導け.しきい値で 電子と 原子は 衝突後に 静止するか. 衝突前後の
電子の 運動量の 大きさを ,散乱角を とする.測定値から を求める 式を 導け. の前方 散乱で,固定核近似の をまず 使い,原子の 反跳エネルギーと,衝突後の 電子を 再び同じ強さ の磁場へ 垂直に 入射させた ときの 円軌道半径を 求めよ.反跳補正を 求める 精度も 示せ. 同じ
加速電圧で 後方散乱 を選ぶと,前方 散乱より 電子の エネルギー損失が 大きくなる.この 差を の一次まで 求め,準位差が 方向に よって 変わったと 解釈して よいか 答えよ.励起原子の 静止系での 放出光子の 反跳補正と 比較し,電子の 衝突で 準位を 測る ときに 何を 同時に 測る 必要が あるか 説明せよ.
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考え方
磁場は
加速で
, .円運動の 式 から である.数値では , , .
衝突前の
指定の
原子の
運動量は だから,エネルギー保存は
右辺の
電子の
後方
反跳は .その値は となり,電子の 損失の 差は
これは
総合演習 6
ホール電圧と
長さ
磁場を
電圧
n型半導体の長さℓ,幅w,厚さdと軸を示す.Iは+x向き,Bは+z向きで,V_Hはy=w側が正,V_xは長さ方向の電圧降下である.別枠の読み出し回路は電流変化を入力する理想定電流源と並列のR_L,C_Lからなり,出力はV_oである.
ローレンツ力の
つり合いから を導き, を求めよ.ホール電圧の 極性は 電子の 運動方向と どう 対応するか. 生成率の
小さな 正弦変化を とする.余分な 密度,電流変化,出力電圧の 複素振幅を 求めよ.測定で の出力振幅が 準静的な 振幅の 倍となった. と出力位相の 遅れを 求めよ. 吸収光電力が
の場合の 定常 を求め,弱い光の 近似を 検査せよ.出力の 遅れを すべて 電子寿命に よる ものと 誤認すると,(2)の 振幅から どの 寿命を 推定するか.位相も 測れば,その 誤認を 識別できるか.
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考え方
単一キャリア模型で
ドリフト速度は
.横方向の力の つり合い から .よって
縦方向の
電子は
密度の
変動を と書くと, である.したがって
容量の
体積は
.毎秒の生成数は 吸収電力を で割った だから, .定常密度は , で,弱い光の近似は よい.
回路を