測定と不確かさ(発展)
第14章の章末問題
著者:柚木芹香
測る
演習 1
板の
不確かさを2桁に
丸め,値の 桁を そろえて 報告せよ.括弧を 使う 形と,言葉で 不確かさを 明示する 形の 両方を 書け. の拡張不確かさも 報告せよ.「誤差は 必ず この 範囲内である」と いって よいか.
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考え方 値の
, .括弧では .言葉では「厚さ ,合成標準不確かさ 」と書く. 丸め前から
なので, (包含係数2)と報告する.これは 必ず 含む境界ではない.正規分布で 近似できる 場合の 約95 % の 範囲の 目安であり,見落とした 系統的な 効果まで 保証しない.確かめと して,括弧の83は を意味し,単位も 桁も 一致する.
演習 2
ばねの
ばねの長さを測る装置と5回の読みを示す.補正後の平均は示していない.
読みの
平均,標準偏差,平均の タイプAの 標準不確かさを 求めよ. 偏りを
補正し,補正後の 平均の 合成標準不確かさを 求めよ.測定回数を 増やすだけでは 消えない 寄与は 何か.
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考え方 読みの
.偏差の2乗の和は , , .補正後は
. ,よって .補正値の寄与 は,ばねの測定回数だけ増やしても 消えない.確かめと して,正の 偏りを 引いたので,補正後の 長さは 読みより 小さい.
演習 3
小球を
小球を静かに放す装置と下のセンサー,球の移動距離hを示す.
時間の
平均,標準偏差,平均の 標準不確かさを 求めよ. とその合成標準不確かさを 求めよ.一定の 初速度が 入る 可能性を,繰り返しだけで 否定できるか.
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考え方 5回の
,偏差の2乗の和は . , . , . と報告する.毎回 同じ 初速度が 入れば,時間は 同じ 向きに 変わるので,繰り返しだけでは 否定できない.放し方や 高さを 変える 測定が 必要に なる.確かめと して, の単位は 距離を 時間の2乗で 割った 単位である.
演習 4
台車が
斜面の高さh,全長L,台車が計時中に進む距離sを区別して示す.
を で表せ. , , , で値を 求めよ. 独立な
標準不確かさが 順に , , , であるとき, の不確かさを 求めよ.最も 大きい 寄与は どれか.
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考え方 斜面の
なので, .相対寄与は
順に . . と報告する.高さの 読みが 最大の 寄与で,斜面が 低すぎると その 相対不確かさが 大きくなる.確かめと して, は の次元を 持つ.モデルの 抵抗の 無視を 確かめるには,斜面の 高さを 変えて 同じ が出るか 調べる.
演習 5
音源と
5.00 | 10.00 | 15.00 | 20.00 | 25.00 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.034 | 0.063 | 0.094 | 0.122 | 0.153 |
上は壁までの距離Lと遅れyの5点,下は空の残差グラフ.当てはめた直線と残差は描いていない.
最小二乗直線を
求め, , を求めよ. 残差,
, から の標準不確かさを 求めよ.残差だけで,時計の 倍率が 正しい ことも 確かめられるか.
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考え方 切片を
, , ,分子は . , . , .残差は
.2乗の和は , , . で, .これは当てはめからの 標準不確かさであり,時計の 倍率は 別の 基準と 比較する 必要が ある.確かめと して,残差の 和と は0になる.
演習 6
同じ
台車の二つの測定区間L₁とL₂,それぞれの時間t₁とt₂を示す.両距離の目盛りは共通.速さの比は描いていない.
速さの
比 とその 標準不確かさを 求めよ. 目盛りの
倍率を 調べ直さなくても,速さが 変わったと 判断できるか.これだけで 加速度が 一定ともいえるか.
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考え方 比を
. , の両方に を掛けても 比は 変わらない.したがって . と報告する. 比と1との
差 は より十分 大きいので,この 測定モデルの 範囲では 速さが 変わったと 判断できる.ただし2区間の 平均の 速さだけでは,一定加速度か どうかは 決まらない.時刻と 位置を さらに 記録して モデルを 確かめる 必要が ある.確かめと して, は無次元で,距離を cm に 換算しても 同じ値である.