測定と不確かさ(発展)
第14章の発展問題
著者:柚木芹香
装置の
演習 1
ばねに
ばね,取付具,交換する質量mを示す.下は与えられたmとT²の5点で,直線は描いていない.
0.100 | 0.200 | 0.300 | 0.400 | 0.500 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.240 | 0.440 | 0.646 | 0.840 | 1.046 |
測る
量,そろえる 条件,記録すべき生の 値を 挙げよ. 横軸の
不確かさを 無視し,各 の独立な 偶然の ずれが 同じ 大きさと して 直線を 当てはめ, , ,当てはめからの を求めよ. の不確かさは 求めなくてよい. 時計の
全測定に 共通する 倍率の 相対標準不確かさが0.2 % と 分かった.これを 含む の合成標準不確かさを 求めよ.切片を0と 決めつけると 何が 起こるか.
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考え方 周期の2乗と
おもりの
質量と,例えば10振動分の 時間 を測り, にする.支点・取付具・ 振れ幅の 条件を そろえ,ばねが 伸び切らない 範囲を 使う.質量,時間の 各読み,回数,振れ幅,器械の 分解能を 残す.同じ 向きの 通過を 数え,質量を 戻した ときにも 周期が 再現するか 調べる. , , ,分子 . , . , .残差は ,2乗の和は . , , .時間の
倍率は に2倍効き, への相対寄与は0.4 %. . と報告する.原点を 強制すると 有効質量を 傾きで 説明する ため, を小さく 見積もる.確かめと して, なら切片が 消え, の単位は になる.
演習 2
音の
0.500 | 1.000 | 1.500 | 2.000 | 2.500 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.00495 | 0.00784 | 0.01085 | 0.01374 | 0.01675 |
音源とマイク,壁までの距離L,往復する音の経路を示す.波形には出力と反射音の山だけを描く.
直線を
当てはめ, , ,残差の標準偏差,当てはめからの を求めよ.横軸の 不確かさを 無視し,縦軸の 偶然の ずれは 独立で 同じ 大きさと する. 距離の
共通の 倍率の 相対標準不確かさ0.3 % と,時計の 共通の 倍率の 相対標準不確かさ0.2 % を 加えて, を報告せよ.2つの 倍率の ずれと 当てはめの 偶然の ずれは 独立と する. 残差が
小さい ことだけで が電子回路の 遅れだと 断定できるか.室温が ゆっくり変わる 場合の 測定順序も 提案せよ.
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考え方 一定の
, , ,分子 . , . , .残差は , , . . は長さに 比例し時間に 反比例するので,相対寄与は それぞれ0.3 % と0.2 %. . と報告する. 断定できない.距離の
基準位置の 一定の ずれも 切片に 入る.電子回路の 遅れは 別の 電気的な 信号で 調べ,距離の 基準は 音源・マイクの 位置に 合わせる.温度変化と 距離が 結び 付かないよう,距離を 小さい 順だけに 測らず,順を 入れ替え,同じ 中間距離を 測定の 途中に 繰り返す.確かめと して,距離を 増やすと,遅れは傾きから 増える.
演習 3
自由落下する
0.1000 | 0.2000 | 0.3000 | 0.4000 | 0.5000 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.080 | 0.244 | 0.512 | 0.873 | 1.336 |
等間隔の時刻で読む球の5位置を示す.時刻と位置は問題の生の記録だけで,差や加速度は示していない.
連続する3点から
を作ると, , が消える ことを 示せ.3つの と,1つの の標準不確かさを 求めよ. を,元の5つの読みの1次式と して 書き直し,標準不確かさを 求めよ.3つの を独立と して 計算してはいけない 理由を 説明せよ. 時計の
全時刻に 共通する 倍率の 相対標準不確かさが0.1 % ある.これを 含めて を報告せよ.位置の 共通の 加算の ずれと 倍率の ずれの うち,消えるのは どちらか.測定の 改善案も 述べよ.
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考え方 隣り合う差は
定数項は
,時間の1次項も .2次項だけが 残る.3つの値は .1つの値の 不確かさは .足して
整理すると . は消える.独立な4つの 読みの 係数の2乗を 足すので, . とは異なる.各 には同じ 読みが 異なる 符号で 入り,ずれが 互いに 関係するからである. 時計の
相対寄与は . .結果は .位置の加算の ずれは 係数の 和が0なので 消えるが,位置の 倍率は 残る.改善には 位置の 読みを 良く するか,等間隔を 保って を広げる 方法が ある.ただし 空 気抵抗や 画面外への 落下が 問題に ならない 範囲に する.確かめと して, で,間隔を2倍にできれば 位置由来の 寄与は4分の1に なる.
演習 4
一定の
二つの方法の読みと,独立な偶然のずれの標準不確かさの幅を示す.共通の補正値の不確かさはこの幅に含めていない.合成した答えは示していない.
を微分し,最小に する と,独立な偶然の ずれからの 標準不確かさを 求めよ.単純な 算術平均の 標準不確かさと 比べよ. 両方法には
同じ補正値を 使い,補正後にも 共通の 加算の ずれ が残ります.その 見積もりは0,標準不確かさは です. と書き, と各偶然の ずれ は独立とします.これを 含む合成標準不確かさを 求めよ. 各方法の
測定回数を 増やし, , だけを十分小さく できた ときの 限界と,次に 改善する 測定を 答えよ.
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考え方 不確かさの
より, .重みは , で, . なので最小である. .算術平均は ,標準不確かさ である. . なので, はそのまま 残る. . と報告する. 極限は
.共通の補正値を 決める 基準の 測定を 改善する.確かめと して,同じずれが2つに 加わっても は変わらないので,2つの 方法が 一致する ことだけでは 共通の 偏りを 否定できない.