測定と不確かさ(発展)
グラフでモデルを確かめる演習
著者:柚木芹香
グラフの
演習
演習 1
小球を
落下する小球と,横軸t²,縦軸hの空のグラフを示す.測定点と直線は描いていない.
直線に
するには 何を 横軸・ 縦軸に すれば よいか.傾きの 意味と 単位を 答えよ. 距離の
読みに 一定の 加算の ずれが 入ると,直線の どこが 変わるか.時間の 始めの ずれも 同じように 扱えるか.
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考え方 実際に
横軸
,縦軸 とすると, , で単位は .距離の
ずれ は の切片に 入る.一方,読んだ 時間が なら, となり, に対する 切片だけでは 表せない 項が 残る.確かめと して, , なら原点を 通る 直線に 戻る.
演習 2
音源から
1.00 | 2.00 | 3.00 | 4.00 | 5.00 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.010 | 0.012 | 0.016 | 0.018 | 0.022 |
横軸xは音源からマイクまでの距離,縦軸yは時間の読み.問題の5点を示し,直線は描いていない.
最小二乗直線
を求め, と を求めよ. 原点を
必ず 通る 直線を 使うと 問題に なる 理由を 述べよ.
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考え方 傾きは
, , , .したがって , . , .残差は順に .原点を
通すと 一定の 時間の ずれを 傾きで 説明する ことになり,音速が 変わってしまう.確かめと して,残差の 和は0で, の単位は 速さである.
演習 3
静止から
0.00 | 1.00 | 2.00 | 3.00 | 4.00 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.02 | 0.49 | 1.02 | 1.49 | 2.02 |
横軸t²と縦軸の位置の読みyの5点を示す.当てはめ直線と加速度は示していない.
, ,残差の標準偏差 ,傾きの標準不確かさを 求めよ. 加速度と
その 標準不確かさを 報告せよ.
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考え方 直線の
, , ,分子は . , .残差は で,2乗の和は . , . , .結果は .確かめとして,位置の 一定の ずれは に入り,ここで 求めた 加速度を 変えない.
演習 4
ある
時刻を1 s,距離を1 mで割った無次元の数の常用対数を軸にする.与えられた3点だけを描き,傾きは示していない.
両対数グラフの
傾きから を求めよ. を求め,その 単位と との関係を 答えよ.
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考え方 対数を
時間が2倍に
なると 距離は4倍なので, .両端でも になる. .静止からの自由落下なら ,よって .確かめとして,3点すべてで が同じである.ただし3点だけの 一致から,任意の 距離で 空気抵抗が ない ことまでは 証明できない.
演習 5
水平に
0.00 | 0.20 | 0.40 | 0.60 | 0.80 | |
|---|---|---|---|---|---|
0.00 | 0.40 | 0.80 | 1.08 | 1.32 |
上は位置の5つの記録,下は残差を描くための空の枠.直線と残差の答えは示していない.
最小二乗直線と
残差を 求めよ. 残差の
大きさを 位置の 不確かさと 比べ,前半と 後半の 区間速度も 使って,等速モデルを 評価せよ.
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考え方 全体の
, , ,分子は . , .残差は .最大の
残差は で,標準不確かさの約8倍も ある.前半 〜 の速度は ,後半 〜 は .この記録を 等速とは 見なせず,台車の 減速や 動画の 読み方の 変化を 調べる.確かめと して,残差の 和は0であるが,それだけで モデルが 正しいとは いえない.
演習 6
一定の
候補Aの6距離と候補Bの6距離を同じ軸に並べる.縦の位置は候補を分けるためのもの.傾きや不確かさの答えは示していない.
それぞれの
と,傾きの標準不確かさを 求めよ. 候補Bを
選ぶ前に 確かめるべき条件を 挙げよ.測定の 速さが 途中で 変わる 場合にも 同じ 比較が 使えるか.
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考え方 回数だけでなく,横軸の
Aは
, , .Bは , , .Bでは不確かさが4分の1に なる. 広い範囲でも
同じ 速さか,センサーの 条件が 一定か,距離の 不確かさを 無視できるかを 確認する.途中で 速度が 変わると 直線モデルが 合わず,傾きの 不確かさだけを 比較して 選べない.残差を 見てから 範囲を 決める.確かめと して, は距離の2乗の 単位を 持つので, は傾きと 同じ 単位に なる.
ポイント 教える
グラフを