ゆらぎと拡散(発展)
第18章の発展問題
著者:柚木芹香
放射の
演習 1
温度
左は中心0,定数k₀の平衡,右は中心b,定数k₁=2k₀に切り替えた後の平衡を示す.灰色の谷が捕獲装置,青い曲線が位置の分布を表す.平均位置は0からbへ移り,幅√Vは狭くなるが,切替直後の位置と分布は連続である.下段は同じ粒子の時刻tとt+sの位置を表す.
面1の
放射 のうち,面2が 吸収する 単位面積あたりの 熱流を 求めてください.1往復ごとの 残存割合を 考え, を使えます. 正味の
熱流を 導き,黒体どうしと の場合を 比べてください.
解答を見る
考え方 新しく
面2での
最初の 吸収は .面2と面1で1回ずつ 反射されると,残る 割合は である.従って面2での 吸収を すべて 足すと
と
面2から
面1への 寄与は,同じ 係数に を掛けた ものである.面積を ,面1から面2へ 向かう 正味を とすると,
である.黒体どうしでは
演習 2
長さ
表面を周期的に加熱・冷却する固体の内向きをzの正方向とする.深さが4.0 mm異なる2つの温度計は,どちらも周期80 sの温度変化を記録する.下側の振幅は上側の1/eで,変化の位相も遅れる.
蒸気分布が
定常に 近いと して,流束 ,液面の移動の 式,全部 蒸発する 時間を 求めてください. 拡散時間
と液面の 移動時間 を比べ,近似を 確かめてください.
解答を見る
考え方 蒸気の
液面から
口へ 向かう 座標を とすると, ,従って である.粒子収支は だから,
と
移動時間は
.拡散時間との比は で,仮定より十分 小さい.分布が 整う間に 液面は ほとん ど 動かず,近似は よい.
演習 3
面積
力の
閉じた管で装置1と2がA,Bを対で一様に生成し,出会ったAとBは生成物へ変わる.両端では流束Jが0である.下段は一様な定常濃度cₑに半周期の余弦のむらを加えた初期分布で,両端の勾配も0となる.
放射を
線形化して 定常の を求め, の単位も 述べてください. 両面の
反跳の 差から,板が 気体から 受ける 力 の大きさと 向きを 求めてください.同じ で としたときの 力も 調べてください. を使えます.
解答を見る
考え方 熱収支で
とおく.熱収支は なので,
である.
片面に
毎秒入る 数は である.入射による力は 両面で 相殺され,再放出の 反跳の 差が 残る.従って
と
演習 4
長さ
とします.両端で
両板を温度T₀に保ち,上板を一定の力F=Sτで右へ引く.薄い層の上面と下面の粘性力は同じ大きさで逆向きだが,上面の速度u(z+dz)は下面のu(z)より大きい.仕事率の差が発熱となり,熱は両壁へ逃げる.
総粒子数
の保存を 示し,平衡濃度 を求めてください. が非負で,時間とともに 増えない ことを 示してください.等号の 条件も 調べてください. を使えます.
解答を見る
考え方 平衡との
.定常では が一定で,両端の 条件から0.従って
を
とおく.総数が等しいので .これを引けば
と
を