電荷と電場
クーロン力と電場の例題
著者:柚木芹香
点電荷の
ポイント 点電荷の
力を
受ける 電荷を1つ 決め,それ以外の 電荷を 電場の 源と する. 各電荷が
作る 電場の 大きさ と向き(正電荷から 遠ざかる 向き,負電荷へ 近づく 向き)を 図に 描く. 対称性で
打ち消し合う 成分を 先に 消し,残りを 成分ごとに 足す. 受ける
力は .負電荷では電場と 逆向きに なる.
例題
例題 1
3つ目の
電荷を 置く 位置と, の値を 求めよ. 電荷
と を固定し,3つ目の 電荷だけを 軸に沿って 少し ずらした とき,つり合いの 位置に 戻るか.
原点に Q,x = d に 4Q,その間の未定の位置 x に電荷 q を置く.距離 x と d − x を示し,q の符号やつり合いの位置は示さない.
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考え方 まず3つ目の
3つ目の
電荷を に置く. の符号に よらず,2つの 電荷から 受ける 力が 逆向きで 大きさが 等しければよいので
より
次に
よって
確かめに
で,確かに
と が作る 電場の 成分は, で
であり,
なので,
確かめ:負電荷
例題 2
1辺
3つの
頂点に 同じ電荷 ( )を置いた とき,G の 電場を 求めよ. A,B に
,C に を置いた とき,G の 電場の 大きさと 向きを 求めよ. の G に
電荷 を置いた とき,それが 受ける 力の 大きさと 向きを 求めよ.
1辺 a の正三角形 ABC の A と B に +q,C に −q を置き,重心 G を示す.G における電場の向きや解答で求める距離は示さない.
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考え方 G から
重心から
頂点までの 距離は,中線の 長さ の で である.3つの電場は 大きさが 等しく,互いに ずつ違う向きを 向く.3つの ベクトルを 足すと,正三角形を 描いて 元に 戻るので,和は0である.よって G の 電場は0. C の
は,C の に を重ねた ものと 見られる.(1) から3つの の電場の 和は0なので,G の 電場は C に 置いた の電場だけに なる.大きさは
で,負電荷へ
なので,大きさ ,向きは G から C と反対向き(辺 AB の 中点へ 向かう 向き)である.
確かめ:成分で
例題 3
質量
糸が
鉛直となす角を として,つり合いの 式を 書け. が よりずっと 小さいと して を で表し, , , , , のときの 値を 求めよ. 一方の
球の 電荷だけを にした.2つの 糸の 角は 等しいままか. は何倍に なるか.
質量 m,電荷 q の2つの小球を長さ L の糸で同じ点から吊るす.糸と鉛直の角 θ と球の間隔 r を示し,解答で導入する力の矢印は描かない.
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考え方 1つの
張力を
,斥力の大きさを とすると
よって
が よりずっと 小さいと も小さく, である.(1) に入れて
数値を
である.
2つの
球が 受ける 斥力は 作用反作用で 大きさが 等しく,質量も 等しいので,2つの 糸の 角は 等しいままである.斥力は になるので,(2) と 同じ 近似で , が2倍になる.よって は 倍になる.
確かめ:(2) で
ポイント ここまでの
点電荷の
電場は,大きさ と向きを 図に 描いてから,成分に 分けて 足す. 3つの
電荷の つり合いでは,1つの 電荷の 位置を 決め,残りの 電荷の つり合いで 電荷の 値を 決める.力の 和は いつも0なので,最後の1つは 確かめに なる. 静電気力だけに
よる つり合いは,どこかの 向きに 不安定に なる. 対称な
配置の 電場は0に なる.配置の 一部を 変えた ときは,「対称な 配置+差の 電荷」と 見ると 重ね合わせが 簡単に なる. 糸で
吊る した帯電球では,作用反作用から2つの 角は 電荷の 大小に よらず等しい.小角の 近似で 電荷を 測れる.