電荷と電場
電荷とクーロン力の演習
著者:柚木芹香
電場を
演習 1
真
における 電場の 成分 を求めよ. Pに
置いた 電荷 ( )が受ける 力の 成分と 向きを 求めよ.固定電荷は 動かない.
A,B,Pと座標軸,電荷Qと−2Q,長さaを示す.
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考え方
各電場を
距離は
ともに .Aの電場の 成分は ともに ,Bの電場の 成分は だから
より , .力は左上 向きで,左向きの 軸との 角を とすれば である.負電荷では電場と 力の 向きが 反転する.
演習 2
質量が
電気力と
粒子間の 重力の 大きさの 比を 求めよ. 電気的な
反発が 重力の 引力を 上回る 最小の 整数 を求めよ.
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考え方
力の
, より . より だから最小は2個.1個では 比が 約0.86,2個では 約3.5と なる.比は 無次元である.
演習 3
電子が
運動中の
電場中の
軌道 と,出るときの 速度成分を 求めよ. スクリーン上の
到達座標 を求めよ.
幅ℓの電場領域と上向きのE₀,原点での右向き入射速度u,出口から距離Dのスクリーンを描く.
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考え方
電場中の
, .初期条件から , なので .出口までの時間は ,速度は , である.電場の
ない 領域の 通過時間は .したがって
演習 4
下向きの
油滴 | A | B | C | D |
|---|---|---|---|---|
6.40 | 9.60 | 12.80 | 16.00 |
電荷の
絶対値を 求めよ. 電荷の
絶対値は の整数倍で,4滴には 隣り合う 整数倍が 含まれると 仮定する. と各整数を 推定し,その 整数を 固定した とき全測定と 両立する の範囲を 求めよ.
油滴1個に下向きの電場E₀と,下向きの力Fを示す.滴の電荷の符号だけを記す.
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考え方
つり合いから
上
向きの 電気力は . より順に 倍の である.誤差限界は .差は
すべて なので をこの 値,整数を と推定する.電荷の 測定値を ,誤差限界を とすると,許される 範囲は の共通部分である.Dの 範囲が 最も 狭く, .隣り合う整数倍と いう 仮定が なければ,この データだけでは 推定値の 整数分の1も 排除できない.
演習 5
粒子を
摩擦の ない 案内で 軸上に拘束し,小振幅 で動かした ときの 角振動数を 求めよ. 案内を
外し,原点から 方向にわずかに ずらした ときの 力を1次まで 求め,3次元での 安定性を 判定せよ.
xy平面の4電荷Qと原点を通るz方向の案内を描く.座標aと負電荷−qを示す.
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考え方
安定性は
4電荷の
成分を加えると . が十分 小さいなら . より . 軸上の2電荷の電場は . 軸上の2電荷からは .合計は ,従って で変位と 同じ 向きである.3次元では 不安定である.近似条件は または が十分 小さい ことであり,力が0でも 安定とは 限らない.
演習 6
軸上の
と,垂直二等分線上の での電場を 厳密に 求めよ. が十分 小さい とき,各電場の 先頭の 項と,両点での 電場の 大きさの 比を 求めよ.先頭の 項に 対する 相対補正も の項まで 求めよ.
x軸上の2電荷と点P,Sを描き,距離rと半間隔aを示す.
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考え方
近似する
Pでは
, .Sでは上下の 成分が 消え, , . と置くと,Pの 成分は ,Sの成分は .先頭の項は ともに 逆3乗に 比例し,大きさの 比は2.相対補正は それぞれ で,比も と補正される.次の 項は の次数であり, が十分 小さい 範囲でだけこの 近似が 使える.
ポイント 教える
電場の
向きと,負電荷が 受ける 力の 向きを 別々に 説明させる. 電場領域の
出口で,位置と 速度の 両方を つなげているか 確かめる. 油滴の
整数の 割り 当ては,測定だけでなく 仮定にも 依存する ことを 問う. つり合いと
安定性,拘束下の 安定性と 自由な 運動の 安定性を 区別させる.