運動量と質点系
衝突の計算
著者:柚木芹香
この
定理 数学の
連立方程式 衝突前の
和と
これを
重心系 衝突の
である.重心系では
1次元の
である.一般解より
練習.
, , , , のとき, を重心系の 方法で 求めよ. なら となる ことを 示せ. , , , , のとき, を求め,運動エネルギーの 和 が衝突の 前後で 等しい ことを 確かめよ. , なら,2つの物体は 速度を 交換する ことを 示せ. , , , (向かい合って進む), のとき, と を求めよ.
答え:(1)
例題
例題 1
なめらかな
一直線上でAが右向き,Bが左向きに近づく衝突前の図を描く.矢印の向きだけ示す.
反発係数が
のとき,衝突後の 速度を 求めよ. 反発係数が
のとき,衝突後の 速度を 求めよ.
解答を見る
考え方 重心の
. , ( ).速度が入れ替わる. , ( ).相対速度は で,反発係数の式に 合う.
例題 2
床から
出発高さと最初のはね返りを別々の縦線で示す.2回目以後の未知の高さは示さない.
ボールと
床の 間の 反発係数 を求めよ. 2回目のは
ね返りの 最高点の 高さを 求めよ.
解答を見る
考え方 床は
衝突直前の
速さを ,直後の速さを とすると, , .
1回目の
最高点 から落ちる.速さが 倍になれば 高さは 倍で,
である.
例題 3
なめらかな
円板Aが右へ進み,静止した円板Bに衝突する瞬間を描く.中心を結ぶ法線と,Aの進行方向のなす角30°を示す.衝突後の速度は描かない.
反発係数が
のとき,衝突後の A と B の 速度の 向きと 大きさを 求めよ. 反発係数が
のとき,A の 衝突後の 速さを 求めよ.
解答を見る
考え方 法線方向を
Aの
等質量の
弾性衝突なので, 成分は入れ替わり,A: ,B: . 成分は A: ,B: のまま.よって A は 法線に 垂直な 向きに 速さ ,B は法線の 向きに 速さ で動き,2つの 向きは 直角を なす. 成分について, . . 成分は のままなので,
である.
ポイント ここまでの
衝突の
連立方程式は,運動量保存則 (A) と 反発係数の 式 (B) を 和と 差で まとめて 解く. 1次元の
衝突を 重心系で 見ると,各物体の 速度が 逆向きの 倍になる.元の 系では ( は重心の 速度). 静止した
壁や 床への 垂直な 衝突は,速さが 倍になる.鉛直に 落とした ボールが 床ではね返る ときは,高さが 倍ずつ減る.斜めの 衝突では 接線成分は 変わらず,垂直成分だけが 倍になる. 2次元の
衝突は,法線成分を1次元の 衝突と して 解き,接線成分は そのまま 残す.