振動
連成振動の演習
著者:柚木芹香
同じ
演習 1
左右の
と の各場合に,結合ばねの 伸びを 求めよ. 同位相と
逆位相の 基準角振動数を 求めよ.
同じ質量mの二つの物体と三本のばね.外側はk,中央はκ.変位x₁とx₂はともに右向きを正とする.
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考え方 結合ばねの
伸びは
なので,同位相では0,逆位相では である.負の伸びは 圧縮を 意味する.結合ばねが 物体1に 及ぼす力は ,物体2への力は その 反対に なる. 同位相では
結合ばねの 力が0だから , .逆位相では を代入して , .逆位相では結合ばねも 変形するので,振動数は 大きくなる.
演習 2
演習1の
, の初期条件と 時間変化を 求めよ. 各物体の
位置と,初めて 両方が つり合い 位置を 通る 時刻を 求めよ.
三本ばねの系で,左の物体は基準位置から右へa,右の物体は左へaずらされている.初速度はともに0である.
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考え方 位置だけでなく
, .初期条件は , , , .したがって , となる. , .最初の同時通過は ,すなわち .このとき変位は ともに0だが,速度は と であり,静止したわけではない.全エネルギーが運動エネルギーに なっている.
演習 3
演習1の
の初速度を 求めよ. , を使って を求めよ.結合を0に した 極限も 調べよ.
三本ばねの系がつり合い位置にあるとき,左の物体だけに右向きの力積Jを加える.赤矢印は力積を表す.
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考え方 初めに
運動量変化から
, .したがって で,初期位置は両方0である. , なので
である.
演習 4
演習1の
解を
積の 形に 直せ. の包絡因子が 初めて0に なる 時刻 と,その瞬間の を求めよ.この 時刻に 必ず物体1が 静止するか.
左の物体だけを右へaずらし,右の物体をつり合い位置に保つ.両物体を同時に静かに放す初期状態である.
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考え方 変位の
, だから,和積の公式より , である. より . だが,微分すると で一般には0ではない.また で,瞬間の変位が 必ず になるわけでもない.弱結合で が小さいと,残る 速度は 通常の 速度尺度 に比べて 小さい.そこで「ほぼ静まる」と 表現できるが,包絡線と 実際の 軌道は 区別が 必要である.
演習 5
壁に
重心
と伸び の運動方 程式を 求めよ. 重心が
静止し,初めの 伸びが ,相対速度が0のとき, と各物体の 振幅を 求めよ.
質量mと2mの物体を自然長l₀のばねκで結ぶ.壁はなく,位置x₁とx₂は同じ右向きの座標で測る.
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考え方 質量が
, .加えると .加速度の差を とると となる.重心は 等速で,伸びは 角振動数 の単振動である. . , だから,各つり合い位置からの 変位は と .振幅は と で,軽い方が大きく 動く.位置の 平均は 振動しても 重心は 固定され,両物体の 運動量は 常に 打ち消し合う.
ポイント 教える
結合ばねの
伸びの 符号を,両端の 変位から 決めさせる. 和と
差の 初期位置だけでなく 初速度も 書かせる. 包絡線が0に
なる ことと,瞬間の 速度が0に なる ことを 分ける. 質量が
異なる 場合は 重心と 相対座標を 使う 理由を 問う.