電流と回路
電流と抵抗の演習
著者:柚木芹香
電荷の
演習 1
電子の
電流密度と
電子の ドリフト速度の 大きさ・ 向きを 求めよ. 導線内の
電場と,電子が 平均して 移動する時間を 求めよ.
一様な導線の断面積Sと,右向きに流れる電流I = 3.2 Aを示す.数密度nと抵抗率ρは問題で与えられた値である.
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考え方
断面を
.時間 に断面を 通る 電子数は なので, .よって で,電子は左へ 進む. より電場は 右向きで, .丸める前の を使うと,時間は .平均移動の時間は 電場の 変化が 伝わる 時間と 異なり,点灯の 速さを 決めない.
演習 2
電池の
と の関係から を決め,中央の 測定値も 確かめよ. 電流
での外部への 電力と 内部の 発熱率を 求めよ.両端の 電圧の 誤差が 各 以内で,電流の誤差を 無視すると,両端から 求める の誤差の 最大値は いくらか.
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考え方
傾きから
だから, , .中央の予測も で一致する. 外部電力は
,内部発熱率は .電圧差の誤差は なので, の誤差は 最大 .丸める前に で収支も 合う.
演習 3
長さ
抵抗と,定常電流
を流した ときの 電場 を求めよ. 同じ
電圧で,半径 ,長さ の一様な 導線と,全発熱率を 比較せよ.
両端面を電極とする円すい台状導体.左端からの座標x,長さℓ,左端の半径aと右端の半径2a,抵抗率ρを示す.
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考え方
断面を
, より, .電圧は だから
一様な
導線の 抵抗は .電圧一定では なので円すい 台の 発熱率は2倍である. は抵抗の 次元で, である.近似には半径の 傾き が十分 小さい ことが 必要である.
演習 4
起電力
外部抵抗の
電力 を最大に する と,そのときの 外部への 供給効率を 求めよ.効率は とする. 装置が
要求する 端子電圧 を守る 場合の 最大電力を 求めよ.
起電力ℰと内部抵抗rをもつ電池に外部抵抗Rを接続する.破線内が電池で,外部抵抗の両端に端子電圧Vの極性の基準を示す.
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考え方
電圧条件を
, .微分すると なので, で最大 .効率は である. から .この範囲では は減少する ため,最大は で ,効率は . と で電力は0となり,途中の 最大と 整合する.
演習 5
温度上昇
定電流
を流すときの と平衡温度上昇を 求めよ. の定電圧に 変え,発熱率を の1次まで展開せよ.平衡温度上昇を 比較し,近似が 使える 条件を 示せ.
定電流Iで加熱する熱容量Hの電熱線と,温度T₀の周囲への放熱hθを示す.小問(2)ではV = IR₀の定電圧源を用いる.
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考え方
発熱と
とおけば, . なら とおいて, .積分と初期条件から となる. より, .したがって ,平衡値は であり,定電流より低い.近似には が十分 小さい 必要が あり, も小さい. の発散は 適用範囲外である. では両平衡値が に一致し, は時間の 次元を もつ.
ポイント 教える
電荷の
符号から 電子の 速度と 電流の 向きを 説明させてください. 測定直線の
傾き・切片と 供給電力・内部損失を 結びつけてください. 小区間の
電圧降下を 足す理由を 問うてください. 電源に
よる 発熱の 違いと,1次近似の 条件を 確かめてください.