振動
減衰振動と強制振動の演習
著者:柚木芹香
固有角
演習 1
質量
の各場合を 弱減衰,臨界減衰,過減衰に 分類せよ. 弱減衰の
場合の 角振動数 と周期を 求めよ.
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考え方 抵抗係数
.各 は だから順に 弱減衰,臨界減衰,過減衰である.臨界値は .抵抗が大きい ほど 速く 戻ると いう 予想は,過減衰の 範囲では 成り立たない. , .抵抗なしの周期 より長い.臨界減衰と 過減衰では 周期的な 往復が ないため,同じ 周期の 式を 実数値と して 当ては める ことは できない.
演習 2
自由な
, , を求めよ. 山の
高さが ある 山の 半分以下と なるのは,何周期後の 山からか.
同じ向きの二つの山の観測点.時間間隔は0.50 sで,高さを最初の山で規格化すると1と0.80になる.
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考え方 同じ
より . . であり, .山の間隔から 直接 分かるのは であって ではない. より .したがって4周期後の山からである.3周期後は0.512倍,4周期後は0.4096倍と なる.包絡線 その ものが 半分に なる 時刻と,離散的に 記録された 山が 初めて 半分 以下に なる 時刻を 区別する 必要が ある.
演習 3
解が
と書ける ことを 使い, を決めよ. 有限の
時刻に 原点を 横切るか,途中で 向きを 変えるかを 調べよ.
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考え方 重解を
で, の臨界減衰である.初期位置から . に初速度を 代入して .よって . で , で .したがって原点を 横切らず,向きも 変えずに0へ近づく. だけを解と すると 初速度が となり,静かに 放す条件に 合わない.な お,原点を 横切らないと いう 結論は ここで 指定した 初期条件に ついての ものであり,十分 大きい 初速度を 与えた 場合まで 含む主張ではない.
演習 4
での振幅と 位相の 遅れを 求めよ. 外力の
平均仕事率と 抵抗に よる 平均損失率を 求めよ. 変位振幅が
最大に なる 角振動数は 正確に10か.
水平ばねに結ばれた物体へ周期外力を加え,並列の抵抗装置が速度と逆向きの力を及ぼす.赤矢印は外力の正方向を示す.
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考え方 固有角
, . , .したがって , である. の1周期平均は なので, . で等しい.定常状態とは エネルギーの 流入が ない 状態ではなく,周期平均の 流入と 損失が 釣り合う 状態である. 振幅の
分母の2乗を 微分すると .正の極小点は で,10よりわずかに 小さい.弱い 抵抗で 両者を 近似的に 同じとする 場合も,どの 応答を 最大に するかは 明示する.
演習 5
外力の
瞬間の
エネルギー変化率を 導け. として を求めよ.また がすべての 瞬間に 厳密に 成り 立つか 調べよ.
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考え方 運動方
微分して
.外力がなければ エネルギーは 増えず,転回点では なので瞬間の 減少率も0に なる. 三角関数の
位相が 増えるため, , .両方を2乗して足すと が厳密に 成り 立つ.しかし 全時刻で 単純な 指数関数なら となり,転回点でも なら減少率が 負に なって(1)と 合わない.抵抗が 十分 小さい 場合には,周期中の 小さな 変動を ならした エネルギーの 近似と して 指数減衰を 使える.
ポイント 教える
, , の単位と 関係を 最初に 確かめさせる. 初期条件を
代入して 解を 検算する 習慣を つける. 変位の
共鳴と,外力と 速度が 同位相に なる 条件を 区別させる. エネルギーの
周期ごとの 比と 瞬間の 変化率を 混同させない.