振動
減衰振動と強制振動の数学と例題
著者:柚木芹香
数学の 道具
定理 数学の
複素数.
オイラーの
を
である.
微分が
特性方程式.
定常解.
練習 1. (1)
答え:(1)
練習 2. (1)
答え:(1) 実部
例題
例題 1
質量
例題の係数で曲線を数値評価し,減衰周期と包絡線が十分の一となる位置を記号で示す.数値解答は記さない.
, ,減衰振動の 角振動数 を求めよ. 振幅が
最初の になるまでの 時間と,その間の 振動の 回数を 求めよ. おもりを
つり合いの 位置から ずらして 静かに 放すと き,振動させずに 最も 速く つり合いの 位置へ戻すには, をいくらに するか.
解答を見る
考え方
, .弱減衰で である. より .周期 なので,回数は 回である.静かに
放す場合,振動しない 運動の うち最も 速く つり合いの 位置へ 近づくのは 臨界減衰 のときである.よって である.
例題 2
例題 1 の
固有角振動数で駆動した定常振動.赤実線の外力と青破線の速度は同位相で重なり,緑の変位は四分の一周期遅れる.各量を自身の振幅で割って表示する.
のときの 振幅 と位相の 遅れ を求めよ. のときの 振幅は の何倍か. の
とき,外力の 仕事率の 平均と,抵抗で 失う エネルギーの 毎秒の 平均を 求めよ.
解答を見る
考え方
, なので , より である. . の5倍で, に等しい. , で, は外力と 同位相である. の平均は だから,外力の仕事率の 平均は ,抵抗の損失は で,両者は等しい.
ポイント ここまでの
オイラーの
式 で,振動の微分を の掛け算に 置き換え,実部を とって 実数の 解を 得る. 特性方程式
の根で,3つの 減衰の 形が 決まる. 定常解は
の絶対値が 振幅,偏角の 符号を 逆に した ものが 位相の 遅れ.共鳴では 外力の 仕事と 抵抗の 損失が つり合う.変位の 振幅が 最大に なるのは のとき で(それ以上の では が最大),位相の 遅れが (速度が外力と 同位相)に なるのは である. が小さければ 両者は 近い.