外部運動と内部運動
外部運動と内部運動の演習
著者:柚木芹香
全体の
演習 1
水平面上の3つの
全
運動量,重心速度,各物体の 重心に 対する 速度を 求めよ. 全
運動エネルギーを 外部と 内部に 分け,内部の 運動量が0である ことと 矛盾しない 理由を 説明せよ.
AとBの直交する速度3uと,静止したCを真上から描く.質量m,m,2mを記す.
解答を見る
考え方 速度の
, .したがって , , .質量を掛けて 足すと 各成分が0に なる. .外部の分は ,内部の分は 差を 取って である.直接計算でも .逆向きの運動量は 相殺するが,正の エネルギーは 相殺しない.どの 項も 質量×速度の2乗と いう エネルギーの 次元を 持つ.
演習 2
質量
実験台から
見た 運動エネルギーと,ばねを 含めた 力学的エネルギーを 求めよ. 同じ
向きへ で等速運動する 観測者には,それぞれいくらに なるか.内部の 量が 変わらない 理由も 説明せよ.
並進する装置の箱の中にばねと部品を描き,箱のVと観測者の速度を同方向に示す.
解答を見る
考え方 観測者を
より , .部品の運動を 装置の 質量に 含めた 上で,内部の 運動エネルギーも 加える 必要が ある. 重心速度は
なので , , .相対速度とばねの伸びは 変わらず,内部の は共通である.一般に 観測者の 速度を とすると . で最小に なることも,重心 運動の 分を 取り除いたと いう 解釈に 合う.
演習 3
空
Cの
重心に 対する 速度と,必要だったばねの エネルギーを 求めよ. 解放から
時間 後のCの位置を,解放時の 重心位置 ,Cの重心に 対する 初期位置 ,一定の重力加速度 を用いて 書け.
解放直後のAの内部速度(u,0)とBの内部速度(0,2u),Cの位置を描く.Cの速度は描かない.
解答を見る
考え方 爆発・解放でも
から .外部の運動エネルギーは 変わらないので,損失の ない 解放に 必要なばねの エネルギーは
である.
で,重心に対するCの 加速度は0.したがって
と
演習 4
水平面上に
直後の
外部と 内部の 運動エネルギーを 求めよ. 外力の
実際の 仕事と 重心の 仕事は どう 違うか. の場合の 比も 求めよ.
水平円板の中心G,半径R,Gからbの作用点と接線方向の力積Jを真上から示す.
解答を見る
考え方 重心の
, より , .したがって , である.力積の向きを 正に 選んだ回転の 符号を 使えば,エネルギーは 常に 非負に なる. 変形・発熱を
無視した 理想剛体では,実際の 仕事は 両者の 和 .重心の仕事は だけである. では .短時間だからといって,仕事も0とは できない.力が 大きく,作用点の 速度も 変わるからである. なら回転は生じず両仕事は 一致する.これは 外力が 内部 運動も 変えうる 明瞭な 例である.
ポイント 教える
「内部の
運動量は0」と「内部では 誰も 動かない」を 区別できるか,演習1の 速度を 図に 描かせて 確かめてください. 座標系の
変更では,各速度と 重心速度から 同じ量を 引く 手順を 言葉に させます. 仕事を
計算する 前に,重心と 力の 作用点の どちらが 動いたかを 問いかけます.外力が 内部 運動を 変える 演習4を,外力が 無視できる 演習3と 比較すると,適用条件を 確かめられます.