電流と磁場
電流に働く力の例題
著者:柚木芹香
平行な
例題
例題 1
十分に
Q が
浮いて 静止する ときの P と Q の 距離 を求めよ. この
つり合いが 上下の 動きに ついて 安定である ことを 示し,Q を 少し 上下に ずらした ときの 微小 振動の 周期を 求めよ. 案内が
無ければ,Q は この 位置に 留まれるか.
固定された導線 P の上に,長さ ℓ,質量 M の導線 Q を置く.鉛直の案内の間で上下にだけ動ける.逆向きの電流 I と,Q の重力および磁気力を定性的に示す.距離 d₀ の数値と周期は示していない.
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考え方 P が Q の
Q に
働く 上向きの 磁気力は , である.数値では .つり合いは なので
である.
とすると, が十分 小さい とき
である.上へずれると
Q が
横へずれると,P からの 退け合う力は P から Q へ 向かう 向きに 傾き,横へずれを 広げる 成分を もつ.厳密に つり合いの 位置で 静止していれば 留まれるが,横の 動きに ついて 不安定なので,案内が 無ければ わずかなずれで 離れていく.
確かめ:周期は
例題 2
等しい
0.20 | 0.40 | 0.60 | 0.80 | |
|---|---|---|---|---|
0.61 | 1.12 | 1.63 | 2.14 |
と の関係を 導け.コイルの 縦の 辺に 働く 力は つり合いに 影響しない ことも 説明せよ. 表から
を求めよ. の1点だけから求めた 値と 比べ,直線の 傾きを 使う 理由を 述べよ.
等しい腕の天秤の右に N 巻のコイルをつり下げ,下の辺だけを紙面の手前向きの磁場 B に入れる.下の辺の長さ a と右向きの電流 I,下向きの磁気力,左の皿にのせる質量 Δm を示す.力と磁場の計算値は示していない.
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考え方 磁場の
下の
辺は 磁場に 垂直なので,力は 合わせて で,向きは下向きである.測定値の 零点の ずれを とすると,追加した 質量の 真の 値は なので,つり合いを戻す条件は ,すなわち
である.縦の
表の
値は ほぼ直線に 乗り,両端から 傾きは ,切片は約 である.傾きが なので
である.
確かめ:単位は
例題 3
半径
つり合いの
向きを 求め,それぞれ安定か 不安定かを 答えよ. 安定な
つり合いの まわりの 微小 振動の 周期を 求めよ.周期は によるか. で静かに 放した とき, を通る 瞬間の 角速度の 大きさ を求め,(2)の 微小 振動の 式を この 振幅に 当てはめた 値と 比べよ.
半径 a,巻数 N の円形コイルを斜めから見た図と,水平な回転軸の方向から見た図を並べる.一様な水平の磁場 B は回転軸に垂直で,左図の ⊙ は手前向きを示す.右図で法線 n と B の角 θ を示す.電源と電流 I を添え,つり合いの向き,周期,角速度の答えは示していない.
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考え方 電流が
磁気モーメントは
,トルクは なので,つり合いは と である. は で最小, で最大なので, が磁場と 同じ 向きの が安定,逆向きの が不安定である. が小さい とき で,角振動数は
である.数値では
電流
一定なので が保存する. から までで
である.微小
確かめ:電流を
ポイント ここまでの
平行電流の
間の 力 は距離に 反比例し,退け合う 配置では 上下の つり合いが 安定でも 横には 不安定に なりうる. 電流天秤では,力が
電流に 比例する ことを 使い,傾きから 磁場を 求めると 電流に よらない 誤差を 除ける. 電流を
一定に 保つコイルは の中の 振り子で,微小 振動の 角振動数は .使った
近似(長い 導線,一様な 磁場,小さな 振幅)の 条件を,最後に 数値で 点検する.