波と音
倍音と音色の演習
著者:柚木芹香
波形と
演習 1
ある
含まれる
振動数と 波形の 最小周期 を求めよ. の値を 求め,1周期の 波形を 描け.半周期後の 波形は 符号を 反転した ものか.
横軸t/T,縦軸δp/p*の作図用座標.横軸には1周期を8等分した目盛りを付ける.
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考え方 各成分の
振動数は
と .基本音が存在するので,最小周期は である.指定時刻の
は順に .残り半周期では に順に を通る 滑らかな 曲線と なる.半周期後は の符号だけが 変わり, は変わらないので,全体の 符号反転ではない.
演習 2
周期
の係数を 求めよ. 圧力の2乗の
周期平均を 求め,そのうち基本音が 占める 割合を 求めよ.
周期Tのうち−T/2からT/2の音圧を示す.頂点は音圧p*,両端は音圧−p*で,その間は直線である.
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考え方 偶関数の
平均は0だから
,偶関数だから . とおくと
ここで
波形を
直接積分すると .基本音の2乗平均は なので割合は .直交性から とも求まる.割合は1未満で,高い 倍音の 寄与は 小さい.
演習 3
理想的な
共鳴の | 1 | 2 | 3 |
|---|---|---|---|
205 | 615 | 1025 |
両端開管と
一端 閉管の どちらの 模型が 合うか.基本振動数 の許される 範囲を 求めよ. 有効長
を推定せよ.この 結果だけで 実際の 楽器名を 特定できるか.
長さlの両端開管と一端閉管を候補として並べ,開口端と閉口端を示す.
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考え方 強い音の
比は
であり,閉管の に合う.開管の 連続する 共鳴の 比 には合わない.3点が 要求する 範囲は 順に , , (単位は ).共通範囲は ( )である.中
心値から .限界値は約 と である.実際の楽器では 形状や 開口端補正も 効くので,名前までは 決まらない.通常の 演奏音の スペクトルなら,励起されない 倍音も あり,この 共鳴掃引と 同じ 推定は できない.
演習 4
両端固定の
初期波形の
モード係数 を求めよ. 欠ける
倍音と を求めよ.
両端固定の弦をx=b=l/4で高さaまで引く.与えられた初期波形は二つの直線をつないだ三角形である.
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考え方 はじいた点で
とおく.部分積分で端点項は0となり,傾きが 一定の 区間を 積分すると
したがって
の成分が 欠ける.比は , .欠けるモードは はじく 点に 節を もつ.近似条件は 両側の 傾き,特に が1より十分 小さい ことである.
演習 5
両端固定の
, の係数と,励起されない モードを 求めよ. 基本
振動と 第3モードの エネルギーの 和は,全エネルギーの 何割か.各モードに ついて を初期 運動エネルギーから 導いて 用いよ.
初め真っすぐな両端固定の弦の中央3分の1だけに,一様な上向き初速度uを与える.区間の外では初速度は0である.
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考え方 初速度を
とすれば,直交性から
よって
より,時刻0の各モードの エネルギーは .全体は . , だから ,約8.8割である.係数の符号は エネルギーに 影響しない.小振幅の 条件は が1より十分 小さい ことであり,実際には 打撃区間の 縁も 滑らかに なる.
ポイント 教える
半周期後の
符号反転が,偶数倍音の 有無と どう 関係するか 問います. 波形の
係数,音圧の2乗平均,弦の モードの エネルギーを 区別させます. 共鳴を
掃引した 測定と,演奏音の スペクトルの 違いを 確かめます. 初期変位と
初速度の どちらを 展開しているか,係数の 単位で 確認させます.