ゆらぎと拡散(発展)
輸送の数学:熱抵抗と定常の流れ
著者:柚木芹香
熱伝導も
定理 数学の
定常状態では,途中で
と
直列(重ねる):
並列(並べる):
温度も
と
練習. (1) 平板の
答え:(1)
例題
例題 1
外気と
壁は石膏ボード12 mm,グラスウール100 mm,合板12 mmの3層,窓はガラス3 mm,空気12 mm,ガラス3 mmの3層である.各層の熱伝導率κを示す.室内と外気の温度差は20 Kで,壁の面積は10 m²,窓は2.0 m²である.下の対応回路では各層の熱抵抗が直列,壁と窓が並列につながる.温度差が電圧,熱流Pが電流に対応する.
壁と
窓に ついて,面積 あたりの熱抵抗を 求めなさい. 壁と
窓を 通る 熱流と,その合計を 求めなさい. 窓を
同じ 面積の 壁に 替えると,合計は どうなるか.
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考え方 層は
壁は
.窓は .断熱材の2.5がほとんどを 決めており,ガラス自体は ほとんど 効いていない. 壁は
,窓は .合計は約 である.窓は面積が 壁の5分の1なのに,損失の 半分以上を 占める. 全体が
壁に なると で,合計は4割ほど減る.断熱では,いちばん抵抗の 小さい 並列経路から 手を 付けるのが 効く.
例題 2
間隔
間隔dの2枚の板の下側を固定し,面積Sの上の板を右向きに速さu₀で引く.青い矢印は気体の流速u(z)で,上の板に近いほど長くなる.板の表面では気体は板と同じ速さで動くため,定常の速度分布は直線となる.赤い矢印Fは上の板を引く外力を表す.
定常では
気体の 各層が 等速で 動く ことから,速度分布 が直線に なる ことを 示し,上の 板を 引くのに 必要な 力を 求めなさい. 空
気( )と水( )で力を 計算しなさい. 板の
間の 空気を 半分だけ抜くと,力は どう 変わるか.どこまで 抜くと その 答えが 成り立たなくなるか.
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考え方 各層が
厚さ
の層には たらく 力は で,これが0だから ,すなわち は の1次式である.境界条件 , から .よって力は である.空気は
.水は が約56倍なので . は数密度に よらないので,力は ほとんど 変わらない.ただし この 結論は が より十分 小さい ときだけである.1気圧で で の1万分の1だが, なので圧力を 気圧ほどまで下げると が に並び,そこから 先は 力が 圧力に 比例して 減る.
ポイント ここまでの
定常の
熱伝導は 熱抵抗 と で,オームの法則と まったく 同じ形に なる.重ねれば 直列,並べれば 並列である. 円筒の
壁の 熱抵抗は で,厚さではなく半径の 比で 決まる. 熱拡散率
は拡散係数と 同じ 単位を もち,温度が ならされる 時間は 程度である.平行な
板には さまれた 流れの 速度分布は 直線で,引く 力は .気体では圧力を 下げても 変わらない.