光
光の干渉の例題
著者:柚木芹香
干渉の
例題
例題 1
間隔
光の
波長を 求めよ. 測った
明線間隔の 不確かさが であるとき,波長の 不確かさを 求めよ.また,隣り合う 明線1組の 間隔だけを 同じ 不確かさで 測った 場合と 比べよ. と の不確かさは 無視する. この
測定で 小角近似が 使える ことを 確かめよ.
スリット間隔d=0.250 mm,スクリーンまでの距離L=1.50 mである.中央明線と両側5本ずつの明線を示す.m=−5からm=5までの間隔33.0 mmに物差しを当てる.配置と物差しの大きさは模式的である.
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考え方 明線は
から までは間隔10個分なので, である.
波長は
測った 長さに 比例するので,相対的な 不確かさは 同じで ,つまり約1.5 %である.波長の 不確かさは となる.間隔1つ分の だけを同じ 物差しで 測ると,相対的な 不確かさは ,約15 %で,10倍悪くなる.読み取りの不確かさは 測る 長さに よらないので,長い 区間を 測って 本数で 割る ほうが よい. 最も
外側の 明線の 位置は で, , である. を で置き換えた 誤差は の程度,約 で,(2) の1.5 %より十分 小さい.
確かめ:
例題 2
水(屈折率
真上から
見る とき,反射で 強め合う 波長と 弱め合う 波長を 可視光の 範囲で 求め,膜の 色を 述べよ. 入射角
の向きから 見る ときは どうなるか.
水の屈折率は1.33,油の屈折率は1.45,油膜の厚さはh=380 nmである.白色光が入射角θ₁で入り,表の反射光と裏で反射して出る光を描く.油中の屈折角はθ₂である.角度と厚さは模式的に示す.
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考え方 反転は
真上からなら
で, である.強め合う波長は で, に対し , , , .可視光の範囲では (青紫)だけである.弱め合う波長は で, に対し , .可視光の範囲では (緑)である.緑が弱まり,青紫と,強め合いの に近い赤が 相対的に 強まるので,赤紫系の 色が 目立つ. 屈折の
法則から , である.光路差は となる.強め合いは で,可視光では の (赤).弱め合いは で,可視光では の (青緑).青緑が弱まり,赤が 強まるので,赤系の 色が 目立つ.斜めから 見る ほど 光路差が 小さくなり,弱め合う 波長が 短い 側へ 移る.
確かめ:真上から
例題 3
平らな
レンズと
板が 中心で 接している とき,中 心から 番目の暗輪の 半径 を求めよ.中心は 明る いか 暗いか. 実際には,中心に
小さな ごみがは さまって レンズが わずかに 持ち 上がっているかもしれない.この とき暗輪を 内側から 順に 数えると,ある 暗輪の 半径が ,そこから外側へ10番目の 暗輪の 半径が であった.持ち上がりの 大きさが 分からなくても が決まる ことを 示し, を求めよ.
曲率半径Rの平凸レンズをガラス板の上に置く.中心からrの所の空気層の厚さをtで示す.上から入る光と,レンズ下面と板上面で反射する2本を描く.右には同心円の暗輪を添える.中心の明暗も考える配置である.長さと角度は模式的である.
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考え方 干渉するのは,レンズの
中
心から の所の 空気層の 厚さは,三平方の 定理 から である. は より十分 小さいので を無視して .片方だけ反転するので,暗くなるのは のときで
である.中心では
レンズが
持ち上がると,空 気層の 厚さは になり,暗輪の 条件は
と
と
である.
確かめ:近似
ポイント ここまでの
干渉の
問題は,光学距離の 差 を出し,反射の 反転を 数え,強め合い・弱め合いの 条件を 立てる順に 解く. ヤングの
実験の 波長の 測定では,多くの 明線の 間隔を まとめて 測ると,読み取りの 不確かさの 影響が 小さくなる. 薄膜の
色は,弱め合って 抜ける 波長で 決まり,見る 角度に よって が変わるので 色も 変わる. ニュートンリングでは
で,半径の2乗の差を 使うと 接触の 具合に よらず が測れる. どの
例題でも,小角や 薄い 空 気層などの 近似が 成り 立つかを 最後に 確かめる.