マクスウェル方程式
変位電流とマクスウェル方程式の演習
著者:柚木芹香
面と
演習 1
真
での変位電流を 求めよ. 同じ面を
向きに の伝導電流が 貫く とき,縁を 一周する 磁場の 線積分の 符号を 求めよ.正方向は 側から見て 反時計回りと する.
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考え方
電束の
だから, .閉じた縁に
沿って 一周する 積分は である.和は正なので 積分は 正.磁場の 向きには 対称性も 要る. は電荷の 次元を もち,その 微分は 電流の 次元に なる.
演習 2
内半径
極板間の
平面で,軸を 中心と する 半径 の円内の 変位電流を, , , に分けて 求めよ. 同じ
円周上の 磁場の 大きさと 向きを 求めよ.
環状極板の軸を含む断面と極板間の平面.内半径 a,外半径 b,間隔 d,半径 r の円を示す.電場は環状部分で +z 向き,正極板から外部回路へ電流 I₀ が流れる.
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考え方
電束の
より .含まれる面積を 掛けると
反時計回りを
正と する 接線成分を とすると,対称性と アンペール・ マクスウェルの 法則から .したがって大きさは ,向きは磁場が0でない所で 側から見て 時計回りである. で連続に なる.指定した3つの 比が 十分 小さい ことが 条件であり,縁では 近似が 破れうる. の式も 帰線より 内側に 限り,帰線を 囲む円では その 伝導電流を 加える 必要が ある.
演習 3
端子間の
電荷保存から
と の関係を 導き, と漏れ抵抗 を求めよ. の不確かさの 最大幅を 両端の 測定から 見積もれ.また,漏れを 無視できるか 述べよ.
電源に容量 C と漏れコンダクタンス G を並列につなぐ.端子電圧 V,電源からの流入電流 I,電圧変化率 α を示す.漏れは長方形の抵抗記号で示す.
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考え方
蓄積と
, だから .両端の差より .中央の値から ,したがって .電流差の
最大幅は なので .増加時だけで とすると になってしまう.漏れを 無視するには が十分 小さい ことであり,ここでは その 比が2なので 満たさない.
演習 4
半径
内部の
半径 での誘導電場の 接線成分 と変位電流密度 を求めよ. 軸方向の
長方形の 周回路から,この 変位電流が 要求する を見積もれ. での一様場に 対する 相対的な 補正と,近似の 条件を 求めよ.
ソレノイドの半径 a と軸 z,内部の半径 r の円周,軸方向の長方形の周回路を示す.周回路の向きや誘導電場,変位電流,磁場の補正は加えない.
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考え方
まず
より .したがって .長方形の
軸方向の 長さを とすると .積分して . の一様場 に対する 最大の 相対補正は である.これは補正の 先頭項である. が十分 小さい ときだけ,変位電流に よる 補正を 無視できる.
演習 5
真
ガウスの2法則と
ファラデーの 法則を 微分形で 確かめ,必要な 電荷密度 を求めよ. アンペール・
マクスウェルの 法則から 伝導電流密度を 求め,電荷保存を 確かめよ.電荷も 電流も ない 領域の 場と して 採用できるか.
真空領域と右手系の座標軸 x,y,z.+x は右,+y は上,+z は紙面の手前を向く.本文で与えた場の式を添える.
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考え方
各法則に
より .一様な磁場なので .また で,ファラデーの法則を 満たす. より . で電荷保存も 満たすが, なら一般の で電流が 必要である.したがって 電流の ない 領域の 場と しては 採用できない. の単位は となる.
ポイント 教える
変位電流の
漏れと
電荷保存と
準静的近似の