力学の総合演習
接触と拘束が切り替わる運動
著者:柚木芹香
衝突の
総合演習 4
転がる
半径
衝突後の
中心の 速さ と失われる 運動エネルギーを 求めてください. 角を
支点と する 乗越えに 必要な エネルギー条件と,途中で 角から 離れない 条件を 求めてください.等号で 有限時間に 頂上を 通過するかも 調べてください. 必要な
力積の 比と,衝突後の 摩擦条件を 求めてください. , , , の場合,許される の範囲を 数値で 示してください.
問題図.床で転がる車輪が段差角へ初めて触れた位置です.衝突後の運動は描いていません.
解答を見る
考え方 衝突中にはPまわりの
初めの
中心とPを 結ぶ 線が 上向き鉛直となす角を とすると , .時計回りのPまわりの角運動量は .衝突後は だから
上昇中の
角を とすれば,高さの 増加は .したがって
頂上まで
初速度を
接触点からの 半径方向と,上昇する 接線方向に 分解する.半径成分 を0にする 力積は .接線成分の変化は
これが
と
に
総合演習 5
自由に
鉛直面内で
接点速度の
条件と,接線方向の 運動方 程式を 立ててください. 微小
振動の 周期を 求め,外筒を 固定した 周期と 比較してください. , で,自由時と固定時の 周期の2乗比が でした. を求めてください.微小振幅 で必要な 静止摩擦係数の 主要項も 求めてください.
問題図.外筒中心は固定されますが,外筒は軸まわりに自由に回ります.
解答を見る
考え方 自由な
が増える 向きの 接線力を とする.接点は 内筒中 心から 外側へ 距離 の点に あるから,速度の 条件は .各運動方 程式は
最後の
とおく.拘束を微分して .よって となり,微小角では
周期比から
,すなわち . なので ,したがって . なら ,固定時は である.また ,抗力は .微小振幅では まで取れば よく,必要な 係数は が主要項である.周期だけが 合っても 摩擦不足なら 模型は 成立しない.
解答図.初期状態は傾けて静止させた状態です.再生すると小振幅での接点速度の一致を確認できます.
総合演習 6
長さを
小球の
次の
振幅角 と の正確な 関係を 求め,微小振幅での 増幅率を 示してください. 2回の
長さ変更で 装置が 小球に する 仕事を それぞれ求め,振り子の エネルギー増加と 照合してください. 実際には
各操作の 最後に,長さ で測る 振動エネルギーが 割合 だけ失われます.増幅の条件を 求めてください. , のとき,微小振幅を2倍以上に する 最小の 操作回数は いくつですか.
問題図.最下点で短くし,次の転回点で元の長さへ戻します.最終振幅は未指定です.
解答を見る
考え方 瞬間的な
と置く.最下点直前は .角運動量 から .短い振り子と して 転回点へ 上るので .したがって
ここでは
支点の
高さを 基準に とする.巻取り時の 仕事は 運動エネルギーと 位置エネルギーの 増加の 和で
転回点での
これは
振動エネルギーの
倍率は .増幅する条件は .微小角では角振幅の 倍率が なので ,すなわち .数値では , より最小7回である. なら長さ変更の 仕事は0となり,損失が ある 限り振幅は 減ると いう 極限とも合う.
解答図.小振幅の転回点から始めます.再生すると巻取りと繰出しを含む1操作を確認できます.
ポイント この
衝突中の
拘束から
接点速度を
長さを