物理の見方
モデルと問題の解き方の演習
著者:柚木芹香
「図・原理・式・
演習
演習 1
弟が
兄の出発時刻をt=0とし,家にいる兄と先行する弟を示す.
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考え方 兄の
図. 兄の
原理. 2 人とも
式. 弟の
検算. 次元は
答え:約
演習 2
静水での
流速wの川で,舟は水に対して速さuで上流と下流へ進む.往復区間の長さLを示す.
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考え方 上りと
上りは
岸から 見て 速さ ,下りは で進む.
比は
. が小さい とき なので,比は . では で,約 1 % 長くなる.流れに乗って 得を する 分と 逆らって 損を する 分は,一次の 項では 打ち消し合い,二次の 差だけが 残る. では で,静水の結果に 戻る. では分母が に近づいて となる.上り速度 が になり,上流に 進めなくなるからで,物理と して 妥当である. では が負に なり,式は 使えない.
答え:(1)
演習 3
半径
高さ1.0 kmの雲から半径1.0 mmの雨滴が落ちる配置を示す.
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考え方
(時速 超).現実の雨の 速さとは 大きく 違う. 例題 2 の
球の 式より . で,空気がないとした ときの 速さでは,抵抗は 重力の 約 450 倍に なる.実際は それより ずっと 前に 終端速度に 落ち着くので,モデルは 使えない. より .実際の雨滴の 速さに 近い. となる 高さで, より .雨滴は 2 m ほど落ちる あたりで 抵抗が 重力と 同じくらいに なり,速さは 終端速度に 近づく(抵抗を 入れて 計算すると,この ときの 速さは 終端速度の 約8割).そこから 先は,ほぼ終端速度の まま 落ちる.
答え:(1)
演習 4
高さ
次元だけで 1 つを
除け.(2) と の場合を 調べて,さらに 2 つを 除け.(3) 残った 式で, が非常に 大きい とき となる ことを 一次近似で 示せ.(4) 後の 章で 学ぶ から (ア) を導き,確かめよ.
高さhの窓から石を初速度v₀で下向きに投げる.
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考え方 次元,
速度の
次元は , は なので,(エ) は で時間にならない.除く. なら自由落下で のはず.(ウ) は で 倍ずれる.除く. なら,投げる前に 着いているから のはず.(イ) は に近づき にならない.除く.残るのは (ア). .よって (ア) は .重力の影響が 小さい 高速では 等速で 進むと いう 結果に なり,妥当である. の正の 解を 求めると .(ア) と一致する.
答え:(ア).
演習 5
質量
落下する人に働く重力mgと空気抵抗Fを示す.右は進行方向から見た断面積Aの模式図.
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考え方 終端速度は
. は より .約 落ちると抵抗が 効く. 大きさが
倍で質量は 倍,断面積は 倍. .また である. とおくと, は人の 倍で .終端速度が小さい 小動物は,高所から 落ちても 助かりやすい.
答え:(1)
ポイント 教える
問いの
紙は,実際に 落とさせてから 進む.「物理では 同時に 落ちる」が 嘘なのか,何を 言っているのかを,自分の 言葉で 説明させる. 「無視する」と「小さい」は
別である.小さいか どうかを,比べる 量との 比で 言えるように, のような無次元の 比を 作る 習慣を つけさせる. つまずきは,手順の「式」で
数値を 先に 入れる ことである.文字の まま 解き,検算で 次元と 極端な 場合を 確かめるまでを 1 セットに する. 確かめには,答えが
出た あとに「 にしたら,無限大に したら」と 問う.答えられれば,式の 意味を 理解している.