全範囲の総合演習
光と原子の総合問題(1)
著者:柚木芹香
分散と
総合演習 45
すべての
間隔
間隔 d の二重スリットを正面から照らし,上側の光だけが厚さ ℓ の透明板を通る.レンズから後方焦点面までの距離は f で,焦点面の座標 x は光軸から上向きを正とする.光線の矢印は光の進む方向を示す.
時間因子を
として,上側から 下側を 引いた 位相差 を求め,振動数に よらず 位相差が 一定に なる 位置 を求めよ.群遅延で この 位置を 解釈せよ. , , の装置で, でした.位相差の次数も 確定し, と分かりました. と での屈折率を 求めよ. は明線か. 振動数ごとの
強さは から まで一定で,それ以外では0とします. で,異なる色の 強さは 足します.干渉なしで 規格化した 強さを 求めよ.一経路に 色に よらない 位相 を加えて 走査した ときの 縞の 可視度 と, から最初に 可視度が0に なる 距離を 求めよ. , とせよ.
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考え方
近軸の
とおくと
測定値から
.残る位相 より ,したがって .各色で なので明線ではない.位相が 色に よらず 一定でも,0とは 限らない. 同じ色では
. , とおけば
単色極限
総合演習 46
中性子の
同体積
壁の
容器1の | 容器2の | |
|---|---|---|
容器1と容器2はともに体積 V で,壁面積はそれぞれ 𝒜₁,𝒜₂ である.各容器の窓はふたで開く面積 S を変えられる.青い点は中性子,青い矢印は共通の速さ v と異なる進行方向を示す.容器と窓は模式図である.
壁に
向かう 半球上の 方向平均を 行い,単位面積・単位時間に 壁へ到達する 数が になる ことを 導け. と を求めよ. 表の
傾きが 速さの 測定値と 整合するか 調べ, と平均寿命 を求めよ.窓を 閉じた 容器1だけから 寿命を 推定した 場合の 偏りも 求めよ. 直線の
切片 の標準不確かさが,独立に でした.面積などの不確かさは 無視し, と の標準不確かさを 求めよ.
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考え方
到達率を
壁法線との
角を とすると,方向の 割合は .壁へ向かう 方向だけを 数えて
したがって
表の
傾きは で整合する.切片の 差から
よって
独立な
誤差の2乗和から . より ,丸めれば である.
壁で
総合演習 47
動く
静止質量
右向きを x 軸の正方向とする.入射光子は正方向に進み,エネルギーは ε = hν である.反射光子は負方向に進み,エネルギーは ε′ = hν′ である.静止質量 M の鏡について,入射前の速度 v = βc が正の場合と負の場合を上下に示す.光子の線は方向を見分けるため上下にずらしてあり,入射と反射は鏡に垂直である.
保存則と
鏡の 不変量から を求めよ. を用いてよい. 鏡の
反跳を 無視できる 極限で を求め,鏡の 静止系への 変換 と,戻す変換 からも確かめよ.一次近似と 厳密値の 差も 求めよ. 自由な
鏡の 反射で 反射光が 赤方偏移する 条件と 青方 偏移する 条件を 求めよ.特に でも赤方偏移する 場合は あるか.初め静止した鏡で 光子が 失う エネルギーを 求め, で鏡の 運動エネルギーと 照合せよ.
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考え方
鏡を
反射後の
鏡を 添字 で表すと, , .これを に入れ,初めの 不変量を 差し引くと
従って
では .静止系で反射前後の 振動数が 等しいと する 二つの 変換からも となる.小さい で
分母は
正なので, は , は と同値である.接近の 効果より 反跳が 大きければ,赤方偏移する.等 振動数と なる 負の 速度は, を解いて .
総合演習 48
電子が
液体中の
液体中の半径 R の球形空洞に電子1個が閉じこめられている.空洞の表面張力は σ である.赤い矢印は外圧 p が正のときに空洞の表面を内向きに押す方向を示す.電子の点は存在を模式的に表し,軌道を表さない.
電子・
表面・外圧の 仕事を 足した 有効エネルギー を書き, での平衡半径 と安定性を 求めよ. , , , で と電子の エネルギーを 計算せよ. での平衡半径が 唯一で 安定である ことを 示せ. , を使い, で半径の 一次近似を 求めよ. 液体を
引っ張った 状態を の一定 圧力と して 模型化します.局所安定な 空洞の 圧力範囲と,平衡が 消える 臨界半径・ 圧力を 求めよ.局所安定と 無限膨張を 区別せよ.
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考え方
閉じこめは
とおく.圧力を保つ外界の 仕事を 含めて
一般の
停留条件と 無次元形は
で とおく. は まで増し,その 後 減少し,最大値は .従って二つの 停留点が ある 条件は ,すなわち
小さい根は
よって