全範囲の総合演習
熱と分子の総合問題(2)
著者:柚木芹香
引っ張り,粘性の
総合演習 33
引くと
金属線の
とします.
長さℓの金属線を右向きの力Fで引く.温度計は線の温度Tを示す.小問(3)では温度T₀の熱源から線への熱流を−Hθとし,θ=T−T₀である.
と を導き, から可逆断熱で まで引いた ときの 温度変化と 伸びを 求めよ. で予張力を かけた 平衡の まわりの 等温・断熱の 微小な 弾性係数を 求めよ. で正の 断熱弾性係数を もつ条件を 示せ. 熱源
からの熱流を ( , )とし,伸びの 変動を とする.力の 複素振幅 と の比を 求め,振幅一定で1周期の 損失が 最大に なる を求めよ.予張力を 上回る 変動と 線の 慣性は 除く.
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考え方
自由エネルギーの
とおく.微分して
より,等温では係数は .断熱では を代入して
変動を
と書くと .熱収支は だから
周期平均は
総合演習 34
液面の
断面積
断面積Aの容器と液面一定の大液槽を,両口が水没した水平流路でつなぐ.両液面は大気に開き,液面差はhである.拡大した流路断面に幅b,高さδと,中央を原点とする高さ方向の座標zを示す.流路の長さはdである.
薄い流体層の
つり合いから と体積流量 を導け. を求め,表から を推定せよ.液面差の 誤差 だけを考え,両端の 値に よる 推定の 相対誤差上限も1次で 求めよ. 液面差が4分の1に
なるまでの 散逸を 求めよ.すき間の 高さを 半分に した 場合の 所要時間と 総散逸も 比べよ.瞬時に 流速分布が 整う 近似も 検算せよ.
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考え方
定常流を
厚さ
の層の 力の つり合いより .中央で ,両壁で より
より , . と は直線で,中間点も 一致する. なので
対数比の
散逸率は
圧力仕事率 である.積分して
半分の
総合演習 35
分子の
剛体の
初めはT₀=150 Kで平衡にあり,短い加熱で並進・回転だけをT₁=900 Kにする.加熱直後の振動温度はTᵥ=T₀で,以後は断熱容器内で振動へエネルギーが移る.振動準位Eⱼ=(j+1/2)k_BΘは等間隔で,Θ=600 Kである.
と を求めよ.零点エネルギーを 除いて 表せ. 終温度
を求めよ.加熱直後から 平衡までの エントロピー増加を 求め,エントロピー最大と なる 理由も 示せ. 平衡後の
音の 周期に 比べ,振動緩和が 遅い 場合と 速い 場合の 音速比を 求めよ. , を使い, はモル定積熱容量, はモル質量と する.
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考え方
緩和前は
等比級数を
微分すると なので, .零点エネルギーを除いて
定積・断熱の
エネルギー保存より
左辺は
並進・回転の
とおき,微分すると
速い音を
総合演習 36
蒸気圧の
液体と
温度Tの物体内に液体と飽和蒸気を封じたじゃばらを置く.有効面積Aの端面が正の変位xで冷却弁を開き,外圧pₑと閉じる力F₀+κxを受ける.入力はP,周囲への熱流はH(T−Tₐ),弁による冷却はBxで,Tₐ=300 Kである.
飽和圧
,開き始めの温度, の平衡変位 を求めよ. 装置の
温度は に従うとします. , , , です.定常温度 の電力と,瞬時に 動く 弁に よる 減衰時間を 求めよ. 弁の
摩擦に よる 遅れを とします. は(1)の平衡変位, です.振動を伴う の範囲と,振動が 成長する 可能性を 調べよ.機械的仕事・摩擦熱は 無視し, は相変化も 含む 局所的な 有効熱容量です.
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考え方
両相の
共存曲線で
なので, . を代入すると
開き始めに
開放時は
定常収支より
.平衡での は
線形化で
, . に比例する 解を 代入し,消去すると