電流と回路
充放電と回路の切り替えの演習
著者:柚木芹香
直後・十分後を
演習 1
容量
回路の
式から を求め,直後と 十分後の 値を 示せ. になる 時刻を 求めよ.回路の 大きさ ,光の速さ として,集中定数回路の 条件も 確かめよ.
初期電圧V_i = 2.0 VのコンデンサーCを,抵抗Rとスイッチを介して起電力ℰ = 4.0 Vの電源につなぐ.電源の正極と初めの正極板を同じ側に示す.
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考え方
初期電圧を
, より, .積分すると .したがって, として
直後は
より .伝わる時間は ,比 が十分小さく,伝わりの 遅れを 無視できる.
演習 2
未充電の
電圧が
に達するまでの 電源の 仕事 ,蓄積エネルギー ,ジュール熱 を求めよ. 十分後の3量を
求め,電流から 求めた 発熱とも 比較せよ.抵抗を 小さく するだけで 発熱を 減らせるか.
起電力ℰの電源,抵抗R,未充電のコンデンサーCを直列につなぐ.電源からコンデンサーへ渡る電荷qの向きを示す.
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考え方
電源の
より, . だから, .十分後は
, , , .回路の式 を微分すると . より .よって
発熱は
演習 3
容量が
を縦軸に すると 直線に なる ことを 示し,時定数と 容量を 求めよ. 電圧計の
影響を 無視して 求めた 容量は,真の 容量の 何倍か.
容量が未知のコンデンサーに抵抗R = 2.0 MΩと内部抵抗R_v = 1.0 MΩの電圧計を並列につなぐ.電源を外した放電回路である.
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考え方
電圧計も
合成抵抗は
. を積分すると , .測定値は なので,傾きは , .よって .影響を
無視すると .比は . では比が1へ 近づき,補正が 不要と なる.
演習 4
容量
直後と
十分後の 電圧,十分後までに 抵抗を 通る 電荷を 求めよ. 電流と
発熱を 求め,エネルギー差で 検算せよ.
容量Cと2Cの下側極板を導線で結び,上側は抵抗Rとスイッチで結ぶ.下側を基準とした上側の初期電圧はVと−V/4であり,電流Iは1から2へ向かう方向を正とする.
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考え方
上側全体の
直後は
のままである.上側全体の 電荷は ,下側は で,各々保存する.十分後は 共通電圧 となり, から .1から失われる 電荷は である. , , . とおくと . から, , .発熱は
初期エネルギーは
演習 5
未充電の
第
段階の電源の 仕事と 発熱,全段階の 仕事と 発熱を 求めよ. 一度に
まで充電する 場合の 全発熱の10分の1以下に,全段階の 発熱を 抑える 最小の を求めよ.全所要時間 を固定したまま として よいか.
未充電のコンデンサーCを抵抗Rを介して充電する回路.電源電圧をℰ/N,2ℰ/N,…,ℰとN段階に上げ,各段階で十分待つ.
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考え方
仕事と
とおけば,第 段階で増える 電荷は ,電源の仕事は .エネルギー増加は .よって . より,全仕事は ,全発熱は .一度に
充電する 場合の 全発熱は であり,これに対する 全段階の 発熱の 比は だから最小は .1段階の時間を とすると,残る 電圧差の 割合は .近似には が十分 小さい 必要が あり, を固定した 無限段階の 極限では 満たせない. は蓄積エネルギーと 等しく,収支が 合う.
ポイント 教える
電荷の
連続性から 直後の 電圧を 説明させてください. 孤立部分の
電荷を,負の 初期電圧も 含めて 数えさせてください. 片対数グラフの
傾きと 時定数を 対応させてください. 損失を
減らす段階充電には 時間が 必要である ことを 問うてください.