波と音
反射と定常波の例題
著者:柚木芹香
弦の
例題
例題 1
ギターの1本の
ナットとブリッジで固定された長さl = 0.650 mの弦を,2つの場合に分ける.上段は途中のフレットを押さえ,下段はナットからl/4の点に指を軽く触れる.フレットの位置は模式的に描く.線密度と調律後の基本振動数を示す.
調律が
済んだ ときの 弦を 伝わる 波の 速さと,張力 を求めよ. フレットを
押さえて 基本 振動数を にするには,振動する 部分の 長さを いくらに すれば よいか.張力と 線密度は 変わらないと する. 押さえずに,端から
の点に 指を 軽く 触れたまま 弦を はじく.聞こえる 音の うち最も 低い 振動数を 求めよ. 調律の
前,弦と の音叉を 同時に 鳴らすと,毎秒 回のうなりが 聞こえた.張力を 少し 大きく すると,うなりの 回数は 減った.調律を 済ませるには,張力を 何倍に すれば よいか.また,何 増やせばよいか.
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考え方 両端固定の
なので, である. から
である.
張力と
線密度が 同じなら は変わらず, は長さに 反比例する. である.振動数の比 は完全5度で,弦の 長さは 倍になる. 両端固定の
番目のモードは で, が節に なるのは ,つまり のときである.残る 最も 低い音は で, である.うなりが
毎秒 回なので,弦の振動数は か である.張力を大きく すると は高くなり,うなりが 減ったのだから,元は で より低かった.張力は 振動数の2乗に 比例するので,必要な 倍率は
である.調律の
確かめ:振動数の
例題 2
上端が
上端が開いたガラス管と水だめをゴム管でつなぎ,管口の上に500 Hzの音叉を置く.管口から下に測った1回目と2回目の共鳴の水面の位置はL₁ = 0.155 m,L₂ = 0.495 mである.点線は1回目,実線は2回目の水面を示す.管内の橙は1回目,青は2回目の変位の振幅で,水面が節,腹は管口の少し上にある.
音の
波長と 音速を 求めよ. 開口端補正
を求めよ.開口端補正が 管の 半径の 倍だとすると,管の 半径は いくらか. 水面を
さらに 下げた とき,次に 共鳴する 水面の 位置を 求めよ.また, で共鳴している とき,管の 中で 圧力の ずれの 振幅が 最大に なる 位置を すべて 答えよ. ( )での音速を とし,音速は 絶対温度の 平方根に 比例すると する.実験室の 温度を 求めよ.
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考え方 水面は
1回目と2回目の
共鳴では,水面から 腹までの 長さが と で,その差 が水面の 位置の 差に 等しい.
である.差を
1回目の
共鳴では だから, である.管の半径は ほどになる. 次の
共鳴では 腹までの 長さが なので, である.圧力のずれの 振幅が 最大に なるのは, から変位の 節の 位置である. の共鳴では,変位の 節は 水面(管口から )と,そこから 上の点(管口から )の2か所である. より
で,およそ
確かめ:
例題 3
水槽の
同じ位相で振動する波源S₁,S₂を間隔d = 5.0 cmで配置し,波長λ = 1.2 cmの波の山を同心円で描く.橙の曲線は節線の例で,全部は描いていない.破線はそのうち1本の漸近線で,θは垂直二等分線からその漸近線までの角である.節線の本数とθの値は示さない.
線分
を横切る 節線は 何本あるか.線分の 上での 節の 位置を,線分の 中点からの 距離で 答えよ. 波源から
十分遠い所で,節線の 向きは 垂直二等分線から 角 の方向に 近づく. をすべて 求めよ. 2つの
波源を 逆位相で 振動させると,線分を 横切る 節線は 何本に なるか. 同位相に
戻し, の波の 振幅だけを の半分に した.(1) の 節の 位置の 振幅は,強め合う 位置の 振幅の 何倍に なるか.
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考え方 点 P での
節線は
を満たす双曲線である. を満たすのは の4つで,経路差の正負それぞれに あるから 節線は8本である.線分の 上で 中点から の側へ の点では , で,経路差は である.節は である.間隔 は で,線分の上では 逆向きに 進む2つの 波が 定常波を 作っている ことと合う. 波源からの
距離が より十分 大きいと, と から P へ向かう線は ほぼ平行で,経路差は である.節線の方向は より で, (垂直二等分線の両側)である. 逆位相では
で,節は経路差が の所に なる. を満たすのは で,経路差0の垂直二等分線と,その 両側に4本ずつで,節線は9本である. 振幅を
と とすると,弱め合う所は ,強め合う所は で, 倍である.振幅が違うと,弱め合っても0にはならず,節線は「揺れの 小さい 線」に なる.
確かめ:(1) で
ポイント ここまでの
弦の
基本 振動数は .長さに反比例し,張力の 平方根に 比例する.軽く 触れた 点が 節に なる モードだけが 残る. 気柱の
共鳴の 位置の 差は で,差をとると 開口端補正が 消える.圧力の ずれの 振幅が 最大に なるのは 変位の 節. 2つの
波源の 干渉では,経路差の 位相に 初期位相の 差を 足す.節線は 経路差が 一定の 双曲線で,その 本数は 経路差が から の範囲に ある節の 条件の 数. 振幅が
違う2つの 波は,弱め合っても0に ならない.