外部運動と内部運動
剛体の衝突の例題
著者:柚木芹香
例題 1
なめらかな
水平面上の棒とパックを真上から見た図.パックは棒に垂直に端 A へ進む.重心 G,G から A までの距離 \(d=0.60\,\mathrm{m}\),パックの速度 \(v_0\) を示す.
弾性衝突の
とき,衝突直後の パックの 速度 ,棒の重心の 速さ ,角速度 を求めよ. で,衝突直後に
棒の 上で 静止している 点を,G からの 距離で 答えよ.
パックが A に
付着して 棒と 一体に なる とき,直後の 角速度 と,失われた運動エネルギーを 求めよ.
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考え方 氷の
.棒が受けた 力積を とすると , , .エネルギー保存に入れて の解を 取ると
したがって
G から A と
反対側に の点である( とも一致する).反対の 端 B から 見ると の点で,B は 後ろ 向きに で動く. 合体後の
重心 C は,G から A の 側へ の点で,C の 速さは .衝突の瞬間に C が あった 点の まわりの 角運動量は,パックが 離れた線上を 進むので,前は .直後の慣性モーメントは .よって .直後の運動エネルギーは で,失われたのは (半分)である.回転中心は C から後ろへ ,つまり G の反対側 で,(2) と同じ点である.
例題 2
長さ
鉛直にぶら下がる棒を横から見た図.上端 O の固定軸,O から \(q\) の点に水平に当たる粘土の玉,重心 G と O から G までの距離 \(\dfrac l2\) を描く.
(棒の下端)の とき,直後の 角速度と,軸が 受ける 水平方向の 力積を 求めよ. 軸が
水平方向の 力積を 受けないための と,そのときの 角速度を 求めよ.
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考え方 軸は
. より .直後の水平方向の 運動量は ,前は なので,軸が系へ 与えた 力積は 玉の 進む 向きに .したがって軸が 棒から 受けた 力積は,玉の 進む 向きと 反対 向きに である.失われたエネルギーは .運動量の
式 と角運動量の 式 から を消すと, より
で,玉の
例題 3
水平な
初期状態は回転せず右へ滑る球と接点の摩擦・垂直抗力・重力.答えに関わる変化は「解答確認の動く図を開く」で表示し,再生・停止できる.
滑りが
止まり,滑らずに 転がり始めた ときの 速さを 求めよ. そこまでの
時間と,摩擦で 失われた 運動エネルギーを 求めよ.
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考え方 第8章「転がりの
球が
机の 面から 高さ の位置を 速さ で進み,角速度 (進む向きに 転がる 向きを 正)で 回る とき,P の まわりの 角運動量の 大きさは ( ).はじめは ,滑りが止まった とき なので
である.
中心の
加速度は なので, .運動エネルギーは前が ,後が で,失われたのは約 (もとの )である.回転の運動方程式 から出る 角加速度 を使っても, に達する 時間は で一致する.
例題 4
例題 3 と
初期状態は中心より上と下を突く2つの設定.「解答確認の動く図を開く」後の再生は,球同士の衝突直後から手球が転がり始めるまでを表す.
突いた
直後の 中心の 速さ と角速度 を,押し球と引き球の それぞれに ついて 求めよ. 衝突の
直後の 手球の 速度と 角速度を 求めよ. その後に
手球が 転がり始めた ときの 速度を 求めよ.
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考え方 (1) 突く
. で より .押し球は前進の 向きに 転がる 回転(正),引き球は 逆向きの 回転(負)である. 質量が
等しい 球の 弾性正面衝突では 速度が 入れ替わるので,手球は 止まり,的球が で進む.接触力は 手球の 中心を 通るのでトルクは0で,手球は のまま 回り続ける. 机の
面上の 点の まわりの 角運動量は,衝突直後は ,転がり始めたとき .
押し球は
ポイント ここまでの
氷の
上の 棒への 衝突は,運動量・ 固定点の まわりの 角運動量・(弾性なら)エネルギーの3本で 解ける.叩かれた 棒の 止まっている 点は,叩く 位置だけで 決まる. 固定軸が
ある ときは,軸の まわりの 角運動量で を決め,運動量の 差から 軸の 力積を 出す.軸の 力積が0に なる 点が 打撃の 中心である. 外力の
摩擦でも,作用線が 基準点を 通ればトルクは0である.机の 面上の 点の まわりでは,滑りながら転がる 球の 角運動量が 保存し, が出る. 押し球・
引き球は,同じ式で の符号が 違うだけである.