光子と電子の波
半導体の例題
著者:柚木芹香
前の
例題
例題 1
赤い LED の
出る
光の 波長を 求めよ. 毎秒
出る 光子の 数と,光の 仕事率を 求めよ.LED に 入る 電力の うち光に なる 割合は いくらか. 実際には
光子の エネルギーは から ほどの幅に 広がっている. として,波長の 幅を 見積もれ. バンドギャップ
の青い LED の 光の 波長を 求め,赤い LED より 高い 電圧が 要る 理由を 説明せよ.
電池2.00 Vと順方向のLEDを直列につなぎ,電流I = 20.0 mAを流す.伝導帯の電子が価電子帯の正孔へ落ち,光子hνを出す.帯の間隔はE_g = 1.90 eVで,η = 0.300.
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考え方 波長は
解答
で,赤い光である.毎秒回路を
通る 電子の 数は なので,毎秒出る 光子の 数は
である.光子1個の
である.これは
なので,エネルギーの幅は である. より,幅が小さければ なので
である.波長の
で青い 光である.電子1個が 伝導帯から 価電子帯へ 落ちて 光子1個を 出すには,電子が エネルギー を持ちこまなければならない.電源が 電子1個に する 仕事は なので, が 程度にならないと 光らない.赤は 約 ,青は約 以上が要る.
確かめ (2) で
例題 2
ある
で
短絡した
ときの 電流と,開放電圧 を求めよ. 抵抗
をつないだときの 電流と 電力を 求めよ. 取り出せる
電力が 最大に なる 動作点の 電圧・電流・ 電力と,その ときの 抵抗を 求めよ.光から 電気への 変換効率は いくらか.
横軸は端子電圧V,縦軸は外へ流れ出す電流I.太陽電池の特性曲線と,問題で与えられた抵抗R = 10.0 Ωの負荷の直線I = V/Rを示す.曲線はVが小さいとほぼ水平で,電流が0になる手前で急に下がる.
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考え方 動作点は,太陽電池の
解答
短絡では
なので である.開放では なので となり,
である.
指数の
項を 無視できると すると , である.このとき で, は に比べて 十分 小さいので,近似は 正しい.電力は である. とおき, を に比べて 無視すると . より
である.対数を
である.この
である.抵抗は
確かめ
例題 3
ケイ素の
温度を
から に上げると,真性の ケイ素の 抵抗は 何倍に なるか.銅の 抵抗は 同じ温度変化で 約4 % 増える.両者を 比べよ. ケイ素に
数密度 のドナーを 入れ,すべて 電子を 放しているとする. で電子の 数密度は いくらか. 温度を
上げていくと, が と等しくなり,不純物で 決めた 性質が 失われる.そうなる 温度を 見積もれ. を使ってよい.
解答を見る
考え方 比例定数の
解答
である.抵抗は導電率に 反比例するので
で,約半分に
は の 倍なので,熱でできる 電子は 無視でき, である.(1) の温度変化でも は2倍になるだけなので,電子の 数は ほとんど 変わらない. 求める
温度を とすると なので
である.
確かめ
ポイント ここまでの
光子の
エネルギーと 波長は , .LED の色は で決まり,光の 仕事率は .太陽電池の
動作点は 特性曲線と の交点で,電力 が最大に なる 抵抗が ある.開放電圧は で より小さい. 真性半導体の
量は2つの 温度の 比を とると 比例定数が 消え,指数に が現れる. ドナーの
数密度が より十分 大きい間は で,温度によらない.