ゆらぎと拡散(発展)
拡散の演習
著者:柚木芹香
自由行程と
演習 1
気体の
青い折れ線は,分子が衝突のたびに向きを変えて進む軌跡である.1歩の長さの平均が自由行程λにあたる.緑の破線の矢印は始点から終点への変位であり,進んだ道のり全体とは異なる.
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考え方 掃く
演習 2
静止した液体中の
拡散係数を
求めてください. 幅が
になる 時刻を 求めてください.
原点を中心とする初期の分布と160 s後の分布を重ねた.どちらも粒子数は同じで,幅は平均位置0から片側へ測る標準偏差である.初期幅w₀=0.20 mmに対し,160 s後はw=0.60 mmで,初期にも有限の広がりがある.
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考え方 初期幅を
. .初めから数えた 時間で,個々の 粒子の 到達時刻ではない.
演習 3
同じ
温度を
保ち,圧力を2倍にします. 圧力を
保ち,絶対温度を4倍にします.
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考え方
は2倍なので,順に ,1, , 倍. は 倍なので,順に4,2,2,8倍.等圧では自由行程も 増す.
演習 4
同じ厚さ
濃度が
直線に なる 理由を 述べ, と右向きの 流束 を求めてください. 膜の
順序を 交換した ときの 界面濃度と,毎秒通過する 正味の 粒子数を 求めてください.
厚さL,断面積Sの膜A,Bを重ねた配置と,順序を交換した配置を並べる.両端の濃度はどちらも3c₀とc₀に保つ.交換前の界面濃度は測定値5c₀/2を示し,交換後は未知の界面濃度cₘを示す.
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考え方 定常では
各膜で
なので濃度は 直線である.フィックの 法則から
より
全濃度差は
.順序を替えても 和は 同じで, は変わらない.界面濃度は ,毎秒の正味の 粒子数は 個である.
演習 5
温度
移動度と
拡散係数を 求めてください. 原点から
出発した 粒子群の 平均位置の 移動量が,中心からの 幅 に等しくなる 時刻を 求めてください.
原点0から出発した粒子群に正のx方向の外力Fを加えると,分布の中心は平均速度uで移動する.原点から平均位置までの距離utと,平均位置を中心とする幅√(2Dt)を別の寸法線で示す.
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考え方
, .平均位置は
だから,正の時刻では より .外力があると であり, は平均位置の まわりの 分散である.
演習 6
長さ
の
拡散方
程式から を求め,両端で 流束が0である ことを 確かめてください. 最大濃度と
最小濃度の 差が 半分に なる 時間と,総粒子数を 求めてください.
長さL,断面積Sの管の両端を封じた配置と,余弦1周期の初期濃度分布を示す.濃度は両端で高く中央で低く,平均の高さはc₀である.両端を通る流束は0である.
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考え方 空間の
を に入れると, .初期条件より . は に比例し,両端で0なので である.差は
. より .余弦の積分が0だから, は一定で,粒子が 失われずに 均一化する.
ポイント 教える
自由行程と
変位,幅と 分散を 区別させる. 温度を
変える とき,保つ量を 問う. 定常なら
濃度も 一定と いう つまずきには,直線分布と 一定の 流束を 描かせる. 膜の
順序で 変わる 量を,勾配と 粒子保存で 確かめる. 平均位置と
分散,局所濃度と 総数を 別々に 説明させる.