熱力学の法則
熱量保存と潜熱の例題
著者:柚木芹香
数学の 道具
ポイント 数学の
断熱した
受け取る
練習. 熱容量
答え:
定義 相変化と
一定の
である.融解熱
ポイント 相が
相変化を
例題
例題 1
熱容量
断熱材に包まれた熱量計の断面.20.0 °Cの水0.20 kgに100 °Cの金属球0.10 kgを入れ,かき混ぜ棒で混ぜて温度計を読む.赤い矢印は金属球から水と熱量計へ移る熱Qを示す.熱量計の熱容量C計は80 J K−1で,全体の最終温度は24.0 °C.
金属の
比熱を 求めよ. 熱量計の
熱容量を 忘れて 計算すると,答えは 何 % 小さく 出るか. 外へ熱が
逃げると,求めた 比熱は 大きめに 出るか 小さめに 出るか.逃げる 熱を 無視できるのは どんな 条件か.
解答を見る
考え方 受け取る
水と
熱量計の 熱容量は で,温度は 上がる.金属は 下がるので
より
熱容量を
とすると で,約 9 % 小さい.容器が受け取った 熱を 落とすと,金属が 出した熱を 少なく 見積もる. 小さめに
出る.逃げた熱の 分だけ測る 温度上昇が 小さくなるからである.無視できるのは,落ち着くまでの 時間が 容器が 室温へ 冷える 時間より ずっと 短く,水と 室温の 差が 測る 温度上昇に 比べて 小さい ときである.差が 大きい ときは 温度の 時間変化を 記録し,最高温度を 外挿で 補正する.
例題 2
熱容量の
20 °Cの水0.20 kgへ0 °Cの氷を加えたときの最終温度Tf.氷が全部融ける範囲では熱量保存から温度が20 °Cから0 °Cへ下がる.境目は約0.051 kgで,それを超えると氷と水が共存し,温度は0 °Cに留まる.0.10 kgを加えた場合は氷が約0.049 kg残る.
氷
を入れた ときの 最終温度を 求めよ. 氷
を入れた ときの 最終状態(温度と,残る 氷の 質量)を 求めよ. 氷が
ちょうど 全部 融けて になる氷の 質量を 求めよ.
解答を見る
考え方 まず水が
水が
全部
融かすのに 要る熱は で,これより小さい.氷は 全部 融け,残った が の水を 温めるので ,最終温度は約 である.全部
融かすには 要るが,使えるのは しかない.融けるのは で,氷が約 残る.氷と水が 共存するので 最終温度は である.ここで を未知数に すると より低い 答えが 出て 意味を 失う. から .これより少なければ (1),多ければ (2) に なる.
ポイント ここまでの
熱量保存は
の形で 立て,熱量計や 温度計の 熱容量も1つの 項と して 入れる.落とすと 比熱は 小さめに 出る. 潜熱は
.相が共存する 間,温度は 相変化の 温度に 留まる. 相変化を
含む問題は,相変化点まで 持ってくる 熱と を比べる.足りなければ 温度は その点に 留まり,変化した 質量が 決まる.最終温度を 先に 文字で 置くと 間違える. 一定
電力 で加熱すると なので,加熱曲線の直線部分の 傾きは ,平らな部分の 長さは になる.熱の 逃げは 傾きの 変化と して 現れる.