熱力学の法則
効率の勘定と例題
著者:柚木芹香
数学の 道具
ポイント 数学の
効率の2つの
と
分母には「吸収した熱だけ」を
を
熱源の
で,温度に
練習. (1)
答え:(1)
例題
例題 1
ある
800 K のボイラーから熱 Q_H を受け取り,仕事 W を発電機へ渡し,残りの熱 Q_L を300 K の海へ捨てる.例題の実際の効率40%に合わせ,矢印の太さは Q_H:W:Q_L=5:2:3 とした.
この2温度の
間の カルノー効率を 求めよ. 実際の
効率が 40 % で,電気出力が のとき,ボイラーから 受け取る 熱流率 と海へ 捨てる 熱流率 を求めよ. 海水の
温度が 夏に に上がると,カルノー効率は 何ポイント下がるか.
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考え方 効率の
で,約 63 % である. , .1秒あたりでは,電気として 出る より多い の熱を 海に 捨てている. なので約 1.3 ポイント下がる.低温側の 温度が 上がるだけで 上限は 落ちる.
例題 2
単原子分子の
A(V_0,p_0)からB(V_0,3p_0),C(3V_0,p_0)を経てAへ戻るサイクル.BからCの直線ではV_0<V<2.5V_0で吸熱,2.5V_0<V<3V_0で放熱となる.温度Tが最大になる点はV=2V_0で,熱の符号が切り替わる点と異なる.三角形の面積2p_0V_0が1周の正味の仕事Wである.
BからCで,体積が
のときの 圧力を 求め,微小な 熱 を の式で 表せ. この
辺で 吸熱から 放熱へ 変わる 体積を 求め,吸収した熱の 合計と,サイクルの 効率を 求めよ. 温度が
最大に なるのは どの 点か.(2) の 切り 替わる 点と 一致するか.
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考え方 各辺の
直線は2点を
通るので . だから , で
より . では吸熱, では放熱である.吸熱の 分は 倍の ,放熱の分の 大きさは (差し引き が,この辺の 正味の 熱).AからBは 定積で の吸熱,CからAは 等圧で の放熱である.したがって
正味の
が最大に なるのは で, もそこで 最大に なる. が0になる とは一致しない.温度が 下がり始めても,膨張の 仕事が 内部エネルギーの 減りより 大きい間は,まだ熱を 吸収している.
例題 3
熱容量
熱容量 C の物体は温度 T_0 から T_L まで冷える.温度 T の微小な段階で物体から熱 −C dT を機関へ渡し,海 T_L へ熱 dQ_L を捨て,外へ仕事 dW を出す.冷却中は dT<0 なので,−C dT は正である.
取り出せる
仕事の 総量 を求めよ. のとき を で表し,物体の 内部 エネルギーの 減少の 何割が 仕事に なるか 求めよ. 物体を
海に 直接つないで 冷やした 場合と 比べよ.
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考え方 物体の
物体が
冷えると熱 が出て,そのうち の割合が 仕事に なる.積分して
.内部エネルギーの減少は なので,仕事になるのは 約 54 % である.温度が 下がるに つれ効率が 落ちるので,最初の カルノー効率 よりだいぶ小さい. 直接つなげば
仕事は0で, の熱が すべて 海に 入る.同じ始状態と 終状態なのに,取り出せた 仕事が まる ごと 失われる.
ポイント ここまでの
.可逆で2熱源なら で,低温側が上がるだけでも 効率は 落ちる. 1本の
経路の 途中で 吸熱と 放熱が 入れ替わる ことが ある. の符号が 変わる 点を 探し,正の 部分だけを 分母に する.温度の 最大点とは 一致しない. 1秒あたりを
問われたら,熱流率・ 出力(単位 W)で 答え,エネルギー(J)と 混ぜない. 熱源の
温度が 変わる ときは,微小な 可逆サイクルを 積み上げて 積分する.直接つないで 冷やすと,取り出せたはずの 仕事が 全部 失われる.