熱力学の法則
熱機関と第二法則の演習
著者:柚木芹香
熱と
演習 1
750 K の高温熱源から1サイクルに熱 Q_H=1.5×10³ J を受け取り,300 K の低温熱源へ熱 Q_L=9.0×10² J を捨てる.仕事 W は機関から外へ出る.
解答を見る
考え方 サイクルでは
仕事
放出熱が
演習 2
第二法則に
単一熱源の
熱を 全量仕事に 変え,作業物質も 装置も 元に 戻る 運転を 繰り返します. 仕事なしで
低温熱源から 高温熱源へ熱を 移し,装置は 元に 戻ります. 理想気体が
単一熱源から 熱を 受け取り,等温で 一度 膨張して,熱と 等しい 仕事を します.
解答を見る
考え方 装置が
ケルビンの
表現に 反する:単一熱源の 全熱を 仕事に する サイクル.(2) 仕事なしの 低温→高温の 熱移動は クラウジウスの 表現に 反するが,第一法則を 満たす.
(3)
演習 3
単原子分子の
を使い,CとDの 体積を 求めてください. を求め,2つの 断熱過程の 仕事の 和も 説明してください.
600 K の高温等温線上で A の体積 V_0 から B の体積 2V_0 まで膨張し,熱 Q_H を受け取る.B→C は断熱膨張,C→D は150 K の等温圧縮で熱 Q_L を放出,D→A は断熱圧縮である.時計回りの模式図で,体積と圧力の縮尺は表していない.
解答を見る
考え方 断熱線では
断熱で
温度 ,体積 倍: .D→Aも: , .
(2)
演習 4
放出熱,冷凍機と
ヒートポンプの 成績係数を 求め,上限と 比べてください. 同じ2温度で,高温側へ
同じ 熱量を 渡す可逆な ヒートポンプなら,投入仕事は いくらですか.
冷凍機は280 K の低温熱源から熱 Q_L=960 J を受け取り,外から正の投入仕事 W_in=240 J を受ける.320 K の高温熱源へ捨てる熱は Q_H=Q_L+W_in である.
解答を見る
考え方 外へする
(1)
可逆なら
.吸熱 ,同じ暖房で 仕事を 減らせる.
演習 5
熱容量
熱容量 C(T)=aT の物体を600 K から400 K まで冷やし,300 K の低温熱源との間で機関を働かせる.物体から熱 Q_H を受け取り,低温熱源へ熱 Q_L を捨て,外へ仕事 W を出す.冷却中は温度と熱容量の両方が変わる.
解答を見る
考え方 各段階で
吸熱
放熱
演習 6
単原子分子の
A(V₀,p₀),B(V₀,10p₀),C(5V₀,2p₀),D(5V₀,p₀)を時計回りに結ぶ台形サイクル.BCの直線上でV=15V₀/4を境に吸熱から放熱へ切り替わる.ABとBCの前半は吸熱,BCの後半とCDとDAは放熱.囲む面積は正味の仕事Wに等しい.
を用い,BCの 圧力, ,吸放熱の切替体積を 求めてください. 全吸熱と
効率を 求め,各辺の 正味熱の 正値だけを 分母に 足した 誤った 効率と 比べてください.
解答を見る
考え方
, より
(2)
台形面積
ポイント 教える
第一法則と
効率の 上限を 分けて 確認し,一度 限りの 膨張と サイクルの 違いを 説明させます. 冷凍機と
ヒートポンプの 成績係数を,図から 求めさせます. 有限熱源では
温度ごとに 仕事を 積分し,経路内の 吸放熱は の符号で 分けます.