全範囲の総合演習
東大後期の過去問を発展させる(3)
著者:柚木芹香
東大後期の
総合演習 9
摩擦で
質量
支持力,合力,平衡位置
と角振動数 を求めよ. から静かに 放した 板が 両ローラーに 接し,滑りの 向きが 変わらない 条件を 示せ. で次の 丸めた 測定値を 得ました. と の直線化から を推定せよ.
周期 | ||
|---|---|---|
0.20 | 1.80 | -0.040 |
0.30 | 2.20 | -0.060 |
0.40 | 2.54 | -0.080 |
板の
速度を として,各接触部の 発熱率と モーターの 供給仕事率を 求め,1周期の 仕事と 熱を 比べよ. 振幅
を固定して 発熱を 抑えたい. とする.滑りの 向きを 保つ の下限と 平均供給仕事率の 下限を 求めよ.下限を 実現できるかも 述べよ.
質量Mの板の重心位置はx,ローラーの接触点は−ℓとℓである.左の摩擦係数はa=μ′L,右はb=μ′Rで,上面速度はそれぞれ+u,−u.各ローラーはモーターで駆動される.
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考え方
薄板の
, より
初期条件から
.最初と最後の 点の 傾きは なので .全点で だから .中間点も一致する. 滑り
速度から
合計を
熱は
平均供給仕事率は
と に比例する.滑りの 向きには を要するので
下限に
総合演習 10
同じ
2個の
,各発熱率,温度の方程式を 求め,電源の 収支を 示せ. 対称な
定常状態 の方程式を 立てよ. で を求めよ. 微小変化
と の増減率を 求め,安定性を 判定せよ. で減衰時間も 求めよ. 電源と
を,総電流 を保つ理想電流源に 置き換えます.対称な 昇温と 臨界電流を 求め,発散を 解釈せよ.初温度は です.
電圧Vbの電源と直列抵抗rに,同じ2個の電球を並列につなぐ.電球の抵抗はR1,R2,温度はT1,T2,共通端子電圧はVである.周囲温度T0へHθ1,Hθ2の割合で放熱する.
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考え方
電気応答が
, より
電源の
とおけば
数値は
共通モードでは
を微分する.差では 抵抗逆数の 変化が 相殺し, . の率は
数値は
対称なら
各電流は . , とすると
総合演習 11
電子捕獲の
原子番号18,質量数37の
有効核電荷を
Y の
原子番号・質量数,準位差 ,反跳を無視した 光子の 波長を 求めよ. ニュートリノの
エネルギー と娘原子の 反跳を, の必要な 次数まで 求めよ. 捕獲直後の
娘原子の 速度を ,光子の単位方向を ,両者の角を とします.保存則から光子エネルギー を求め,最大値と 最小値の 差を 求めよ. 分光器の
エネルギー分 解能が なら,反跳補正と線の 広がりの どちらを 見分けられるか.近似の 適用条件も 述べよ.
静止したXの電子捕獲で,ニュートリノと娘原子Yが反対向きに動く.下段は娘原子が止まる前の電子遷移で,捕獲直後の娘原子の速度wと光子の単位方向nのなす角θを示す.
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考え方
捕獲と
陽子が
電子を 捕獲して 中性子に なり .従って , .有効核電荷は遮蔽を 定数に まとめた 仮定である. 娘原子と
ニュートリノの 運動量は 反対向きで,大きさは .従って
2次項に
放出後の
運動量は .慣性質量の変化を 無視すると
補正項に
前方
反跳補正は
分解能より 小さく,幅は 分解能より 大きい.他の 広がりを 無視すれば,幅を 見分けられる.補正は ,幅はより 大きい で決まる.両量と が十分 小さい ことが 近似条件である.
総合演習 12
気体が
平行板コンデンサーの
電圧一定での
引力を,電源の 仕事を 含めて 導け. 気体を
に保ちます. でつり合いを 表し,安定な 間隔と 限界電圧を 求めよ.変位も 等温です. までの圧縮で,放出熱,電場エネルギー,電源の 仕事 を を単位と して 求め,収支を 確かめよ. 同じ
初状態から 可逆断熱で 圧縮します. で限界間隔・ 電圧を 導き, で等温の 限界電圧との 比と 限界温度を 求めよ.
断面積Sの上側電極は気密ピストンで,下側電極は固定される.外圧はpe,電極間隔はd,気体の体積はSd,誘電率はε0である.電圧Vの電源と,等温操作で接触する温度T0の熱源を示す.
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考え方
電源を
電圧
一定なら ,電源の仕事 の半分が 場の 増分 ,残りが電気力の 仕事なので
等温の
から外向き合力と つり合いは
つり合いで
とおく.気体の内部 エネルギー変化0より,放出熱は 気体への 仕事 ,有効数字2桁では . を用いると
外圧の
断熱では
なので .初状態の安定な枝は この 関数の 極大までである.
固定電圧で