全範囲の総合演習
東大後期の過去問を発展させる(4)
著者:柚木芹香
東大後期の
総合演習 13
捕獲後の
半径
,衝突後の速度,単位質量あたりの 軌道エネルギー と角運動量 を求めよ. とする. 束縛軌道の
条件と 近点・遠点距離を 求めよ.保存則から 半径方向速度0の 位置の 方程式を 導き,天体に 衝突しない 条件も 示せ. 衝突の
エネルギー損失を 求めよ. で,軌道の安全性と 損失の 宇宙機の 初運動エネルギー比を 求めよ. この
小問では 入射方向の 制限 を外し,破片の 速度を 自由に 選べる ものとします.捕獲で 脱出させる 最小の 破片速度と 最適方向を 求めよ. の極限も 説明せよ.
半径R,質量Mの天体を,質量mの宇宙機が半径r0の円軌道で回る.宇宙機の速さv0,外向きer,進行方向etを示す.破片の質量はηm,入射速度はu=v0(−a er+b et).矢印の向きは小問 (3) のb=−0.80の場合である.
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考え方
衝突では
向心力から
.天体の力積を 無視して
衝突点は
が束縛条件.接線速度は なので
判別式は
重力位置エネルギーは
不変で,相対 運動の 損失は
数値は
軌道の
破片の
速さを とすると .等号は同じ進行方 向から 追い付く 場合.脱出速度 に達する 最小値は
衝突点が
総合演習 14
虹の
半径
スネルの
法則と 幾何から を導き,最小偏角の 入射角と 角半径 を求めよ. の各 を求め,どちらの 色が 外側か 説明せよ. 最小偏角の
近くで とする. と, へ出る 光量の 入射光量 に対する 比を 求めよ.角度分布が 発散しても 積分は 有限と 示せ. 波動に
よる 角度の 広がりを,本問では という 見積もりを 使ってよい. で2色の角半径の 差と 比べよ.(3)を まで使えるか検討せよ.
半径a,屈折率nの透明球へ平行光が入射する.中心軸から入射光までの距離b,入射点の法線に対する入射角θ1と屈折角θ2を示す.光線は球内で1回反射して出射し,矢印が進行方向を表す.
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考え方
方向変化の
入射・出射で
それぞれ ,内部反射で だけ向きが 変わるので,合計が 指定の . から
停留点の
代入すると
で , で .屈折率の小さい 色が 外側へ 来る. より
角度帯に
両側の
微分した
.2色の差 はこれより 大きく,この 模型では 縁を 分けられる.ただし は広がりより 小さいので(3)の 定量計算には 使えない.幾何光学には が十分小さく,縁では も必要.二次展開には が十分小さく,範囲の 端から 離れる ことを 要する.
総合演習 15
往復する
静かな
両時刻を
関係付け,位相 から観測 振動数を 求めよ.最大・ 最小と 変調の 周期も 示せ. 位相を
とする 誤りを 説明せよ. の1次までの正しい 振動数を 求め,この 置き換えの 振幅・位相の 誤差を 示せ. で位相誤差も 求めよ. で最大振動数が 大きくなる 理由を 波面の 到達間隔から 説明し, へ単純に 延長できるか 述べよ.
音源はxs(s)=A cos Ωsに従い−AからAの間を往復し,一定振動数f0で鳴る.発音時刻sの音源位置xs(s)と,D>Aにある観測点を示す.音速はvで,寸法線は発音位置から観測点までの伝播距離を表す.
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考え方
到達時間を
伝播距離から
最大は
誤りは
受信時刻の 位置を 使う点である. とおけば . の1次まで
誤った
発音間隔
に対し ,ここで .音速へ近づくと 間隔が 縮む. では一部で 微分が0に なり, では負の 区間が 生じ,発音時刻が 多価と なる.波面が 重なる ため,一価の 周波数には できない.1次展開には が十分小さく,遅れを 捨てるには も十分 小さい ことを 要する.音波の 線形近似には 圧力 変動と 静圧の 比も 小さい ことを 要する.
総合演習 16
自由
容量
切り
替え後の 方程式を 立て,弱減衰の を,複素指数関数 と初期条件から 求めよ. 次の
正の 山から を推定し,3点目を 照合せよ.初電荷と 全発熱も 求めよ.
山の | |
|---|---|
0 | 4.000 |
0.006315 | 2.127 |
0.012630 | 1.131 |
同じ回路を
の電源で 駆動する.複素インピーダンスで 定常電流と 平均電力を 求めよ.電流振幅最大の 角振動数を 求めよ. コンデンサー電圧振幅が
最大の 角振動数と 振幅を 求め,自由振動および電流共振と 比較せよ.
上段は充電後に電源を外した抵抗R,コイルL,コンデンサーCの直列放電回路である.最初に正だった極板の電荷q,電位差VC,放電向きを正とする電流Iを示す.下段は同じ素子を交流電源Va(t)=V0 cos ωtで駆動する配置で,電流と電荷の符号の対応を保つ.
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考え方
減衰と
なので . を代入して . とすれば , . で複素解の 実部を 取り, を使うと
電圧極大では
.正の山の 間隔 ,比 から
電圧と
電流を の実部と し, と選ぶ.
従って
から
分母の2乗の
最大電圧振幅は