振動
いろいろな単振動の演習
著者:柚木芹香
ばね以外の
演習 1
長さ
周期を
求めよ.長さを4倍に した 場合,質量だけを4倍に した 場合も 求めよ. 角振幅
から静かに 放すと き,最下点での 速さを 小角近似で 求めよ.
長さLの振り子の初期角θ₀を,鉛直の破線から測る.転回点から静かに放す配置である.
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考え方 接線方向の
より . である.長さ4倍では は2倍で約 ,質量4倍では変わらない.質量を 変えても 糸の 長さや 振幅を 保つことが 比較の 前提である. 円弧に
沿う 変位の 振幅は .速さの最大値は .厳密なエネルギー式 に を使っても 同じ値と なる.
演習 2
ばね定数が
それぞれの
実効ばね定数と 周期を 求めよ. 物体を
つり合いから だけ動かしたとき,直列配置の 各ばねの 伸びを 求めよ.並列配置で 力が どう 分担されるかも 述べよ.
ばね定数kと3kのばねを,同じ物体mと壁の間で並列または直列につなぐ.実効ばね定数は図には記さない.
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考え方 直列では
直列は
より , .並列は , .周期の比は で,柔らかい直列の 方が 長い. 直列の
伸びを とすると , .したがって , である.並列はどちらも だけ伸びるので,復元力の 大きさは と .直列で伸びを 等分したり,並列で 力を 等分したりすると 接続条件を 満たさない.
演習 3
断面積
つり合いで
沈む長さ と,鉛直小振動の 周期を 求めよ. つり合いから
下へ 押して静かに 放す.振動中,円柱が 水面と 交わり続ける ための の条件を 求めよ.
高さhの円柱のつり合いと,aだけ下へ押した状態.つり合いの沈む長さをdとし,水面との位置関係を比較する.
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考え方 浮力の
と から .下向き変位 に対して .したがって , となる.断面積は 慣性と 復元力の 両方に 比例して 現れるので 消える. 転回点での
沈む長さは と .両方が0と の間に あればよいので , .よって である.この条件内なら,採用した モデルでは 浮力は 変位に 厳密に 比例する.単に「振幅が 小さい」と する より,幾何学的な 限界を 明示できる.
演習 4
断面積
左液面の
下向き変位 の運動方程式と 周期を 求めよ. 液体の
最大流速と,つり合い 状態を 基準に した 初期の 位置エネルギーを 求めよ.
断面積Sが一定のU字管.左液面はつり合いの破線よりa低く,右液面はa高い.液柱全長をlとする.
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考え方 動くのは
右液面は
上がり,高さの差は .圧力差に対応する 復元力は ,動く質量は である. より , .密度を変えても 同じ 長さなら 周期は 変わらない. より最大流速は .初期位置エネルギーは,準静的に押しずらす仕事 である.つり合い通過時の 運動エネルギー と一致する.液体が 管口から こぼれず,液面が 鉛直部分を 離れない 範囲が 必要である.
演習 5
質量
つり合い
位置 とその 安定性を 調べよ. のまわりの 小振動の 周期を 求めよ.変位の 振幅を としたときの 近似条件も 述べよ.
正のxに対するU=cx²+d/x²の形を示す.原点付近と遠方で高くなる谷の曲線で,極小位置や曲率の値は示さない.
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考え方 力を
より . なので で安定である.また と で は大きくなる ため,正の 領域で この 谷は 唯一である. として . より . はつり合い 位置を 変えるが,この 小振動の 周期には 現れない. なので,3次の項と2次の 項の 比の 大きさは 程度である.したがって が1より十分 小さい ことが 近似条件と なり,有限の 大振幅に ついてまで この 周期を 保証したわけではない.
ポイント 教える
復元力を
求める 変位と,運動エネルギーを 書く 変位を 揃えさせる. 直列では
力,並列では 伸びが 共通である 理由を 説明させる. 液面差と
片側の 変位の 違いを 図で 確かめる. 近似の
条件を,捨てた項の 比や 液面との 位置関係で 述べさせる.