運動を記述する
速度の演習
著者:柚木芹香
平均速度と
演習
演習 1
位置が
問題で与えられたxと時刻tの関係を示す.求める量やその値は記入しない.
から , から , から の平均速度. の瞬間速度.(1) の 値と どう 関係するか.
解答を見る
より . より . より . より .区間の幅 の平均速度は と書け, で に近づく.(1) の 値も そうなっている.
演習 2
家から
距離Lの同じ道を,行き6.0 km/h,帰り4.0 km/hで歩く.
往復全体の
平均の 速さを 求めよ. 往復全体の
平均速度を 求めよ. 行きの
速さを ,帰りの速さを として,(1) を 文字で 表せ. と の平均 とは同じか.
解答を見る
行きの
時間は ,帰りは .合計の時間は .道のりは .平均の速さは . によらない. 出発点に
戻るので 変位は .平均速度は .時間の
合計は で,平均の速さは .算術平均 とは異なる(遅い 速さの 時間の ほうが 長いため). のときだけ一致する.
演習 3
位置が
x軸上の振動の範囲と原点を示す.速度と加速度は描かない.
の速度を,微分の 定義に したがって 求めよ. 周期
を求めよ.また x-t グラフの 形から, になる 時刻と,速さが 最大に なる 時刻を で表せ( ).速さの
最大値を 求めよ.
解答を見る
. より .x-t グラフは で原点を 通り, で最大値 , で再び原点, で最小値 をとる.接線が 水平に なるのは 山と 谷の 頂点なので, は .傾きが最も 急なのは 原点を 横切る で,このとき速さが 最大. の速度が だった. ではグラフが 点対称なので,傾きの 絶対値は 同じ.速さの 最大値は .加速度の節で と求める ものと,この 最大値は 一致する.
演習 4
位置が
問題で与えられたxと時刻tの関係を示す.求める量やその値は記入しない.
速度が0に
なる 時刻と,その ときの 位置を 求めよ. から までの変位,道のり,平均速度,平均の 速さを 求めよ.
解答を見る
. は と . , . の符号は で正, で負, で正.よって ( から ), ( から ), ( から )と動く. .
変位:
演習 5
一直線上の
時刻0でBは原点,Aはその15 m前方にいる.位置の時間変化は問題文で与えられる.
2台の
速度 , を求めよ. 2台の
距離 が最小に なる 時刻と,その 最小値を 求めよ. の
時刻に2台の 速度に どんな 関係が 成り 立つか. を時間で 微分して 説明せよ.
解答を見る
, . . で最小値 . なので,BはAに追いつかない. で ,すなわち速度が 等しい. を微分すると
で,これは2台が
ポイント 教える
問いの「メーターの
数字」は,何を 測った 量かを 言葉で 言わせる.「1時間後に 進む距離」と 答えが 出たら,その 時間が まだ 経っていない ことを 指摘して,短い 時間の 平均を 縮める 流れへ 誘導する. と表を 作らせると,極限を 実感できる. よく
ある つまずきは,速度と 速さの 混同(特に 往復)と, を単なる 割り算と 読むことである. 確かめには,x-tグラフに
接線を 引き,傾きが 公式の 値と 合うかを 見させるのが 有効である.