波と音
波動方程式と音の伝わり方の演習
著者:柚木芹香
波形の
演習 1
右へ
波長,周期,振動数,波の
速さ,張力を 求めよ. 波の
式を 書き,時刻0の における 媒質の 速度と 加速度の 向きを 求めよ.
振幅A,谷の位置0.20 m,山の位置0.60 mと右向きの進行を示す.原点では時刻0と0.040 sの上向きの零交差だけを示す.
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考え方 谷から
, .よって , . より である. , とすれば である.速度は ,加速度は .指定点では位相が で,変位は負,余弦は 正だから 速度も 加速度も 上向きである.最大傾き は十分小さく,弦の 小振幅近似と 整合する.
演習 2
空
質量保存から
密度の ずれ と変位の 関係を 導け.時刻0の1波長内の 密部・疎部を 求めよ. 圧力の
ずれと 媒質の 速度を 求め,密部の 変位と 速度の 向きを 答えよ.
与えられた式による時刻0のξとxのグラフを1波長分示す.粒子の変位は右向きを正とする.
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考え方 疎密は
平衡時の
長さ は になる.質量保存から .小さい量の 積を 捨てると . なので, では密部は ,疎部は である. , . より圧力振幅は ,速度振幅は .時刻0の密部では 変位0で,速度は 右向きである. と はともに 小さく,線形化は 妥当である.
演習 3
管内の
伝播時間 | |
|---|---|
と のグラフの 形を 述べ,第1点から を求め,第2点と 比較せよ. 第1点の
時間が の不確かさを もち,他は 誤差なしと して, の相対不確かさを 一次近似で 求めよ.
一様な温度Tの管内で,送信器と受信器の間隔dは3.40 mである.音は送信器から受信器へ進む.
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考え方 速さの2乗を
なので は原点を 通る 直線.第1点では , .第2点の予測は で,表との差は 約 である. より .不確かさは ,約2 %,絶対不確かさは約 である.この展開には が十分 小さい ことを 使った.
演習 4
一様な
強さと
音響出力 を求めよ. でのレベルと,最初の 地点に 対する 変位振幅の 比を 求めよ.
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考え方 球面に
より . である. .したがって .遠方近似では . は距離に よらない.
演習 5
長さ
張力
を求め,下端から 上端までの 伝播時間を 積分で 求めよ. , , , で時間を 求めよ.全長を 上端の 速さで 進む 見積もりは 長すぎるか.
長さl,線密度μの縄の下端に質量mのおもりをつける.座標xは縄の下端を原点として上向きに測る.
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考え方 張力は
. とおくと だから
, .上端の より見積もりは と短すぎる. が より十分 大きい 極限では と一定 張力の 結果に 戻る.局所近似には 小さい 傾きと,パルスの 幅 に対して の小ささが 必要である.
ポイント 教える
波形を
右へずらし,媒質の 動く 向きを 説明させる. 粒子間隔から
密部を 判定し,変位最大の 位置と 区別させる. 測定時間を
二乗して 使う 際の 不確かさと,絶対温度を 使う 理由を 問う. 張力が
変わる 縄では,微小時間を 積分する 理由を 問う.